研究課題
挑戦的萌芽研究
形質細胞の悪性腫瘍である骨髄腫(MM)では、破骨細胞(OC)分化と活性化が亢進し広範な骨破壊病変を来す。その一方で樹状細胞(DC)の数、機能は抑制されている。我々はこれまで単球のTNFα converting enzyme (TACE)の活性化が単球表面のM-CSFRを切断することにより、単球からのOC分化を抑制することを報告した(Blood, 2009)。この成果を発展させ今回、骨髄間質細胞はTACEの内因性阻害因子であるTIMP3を多量に産生し、TACEによる単球からのDC分化を抑制し、OC分化が誘導されることを明らかとした。この結果MM骨病変部では、骨髄間質細胞からのTIMP3の産生が亢進し単球からの分化がよりOC側に偏っていると考えられ, TIMP3はMM骨病変の治療標的となりうると考えられた。
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