研究課題
挑戦的萌芽研究
う蝕予防には、これまでフッ化物が用いられてきたが、エナメル質内にはマグネシウムを含有するアパタイトも存在し、この構造が酸に対しての弱点となっている。そこで、このマグネシウムを他の元素に置換することによる、耐酸性向上技術の開発を行った。フッ素やストロンチウムを徐放する薄膜を用いて、初期う蝕部に応用した結果、再石灰化の促進により歯の色調改善が認められた。さらに、乳歯48歯に対し本薄膜を応用した結果、1年経過症例においてう蝕の発生は認められなかった。以上の結果から、フッ素やストロンチウムを用いたエナメル質のイオン置換技術は、齲蝕予防に極めて重要な手法と考えられる。
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巻: (in press)
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