胎児異常を告知された妊婦の情動と児への愛着に注目し、胎児異常の告知後から産後1カ月までの妊婦(母親)の情動と対児感情の関連を明らかにすることを目的に質的研究と量的研究を行い、胎児異常の告知後から産後1カ月までの妊婦(母親)の心理的変化のプロセスと対児感情の関連を明らかにすることができた。 研究協力者13名を分析の結果、「心理状態のプロセス」については、9のカテゴリーと30の概念が抽出された。対児感情については、胎児異常を告知されても異常の告知を受けていない人と同様に、分娩を機に児を肯定して受け入れようとする感情の接近感情が高まることが明らかになった。
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