食品成分の生体内有効性を制御する概日リズム因子のデータベース構築とその応用

• 研究課題/領域番号: 23680074
• 研究種目: 若手研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 食生活学
• 研究機関: 宮崎大学 (2012-2014); 静岡県立大学 (2011)
• 研究代表者: 榊原 啓之 宮崎大学, 農学部, 准教授 (20403701)
• 研究期間 (年度): 2011-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 22,230千円 (直接経費: 17,100千円、間接経費: 5,130千円); 2014年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円); 2013年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円); 2012年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2011年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
• キーワード: 体内時計 / 機能性成分 / 概日リズム / 生体内有効性 / マウス / 脂質代謝 / アントシアニン / 時間制限給餌 / 食品機能性成分 / 生物時計 / げっ歯類 / 培養細胞 / 食品機能成分 / 環境ストレス

研究成果の概要

食品成分が体内で機能を発揮する過程に関与している様々な因子が刻んでいる日周リズムについて、文献学的かつマウスを用いた動物試験により追跡し、そのデータベースを構築した。次に、体内で刻まれている様々なリズムが、光暴露や単独隔離ストレスのような外的因子によって影響を受ける可能性を得た。さらに、アントシアニン等の食事成分の体内への吸収パターンが摂取時刻によって異なることを示した。

研究成果

• [雑誌論文] Practical application of flavonoid-poor menu meals to the study of the bioavailability of bilberry anthocyanins in human subjects (2014)
  • 著者名/発表者名: Sakakibara H., Ichikawa Y., Yajima S., Makino Y., Wakasugi Y., Shimoi K., Kobayashi S., Kumazawa S., Goda T.
  • 雑誌名: Bioscience Biotechnology and Biochemistry 巻: 78 号: 10 ページ: 1748-1752
  • DOI: 10.1080/09168451.2014.932667
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Nocturnal Light Exposure Alters Hepatic Pai-1 Expression by Stimulating the Adrenal Pathway in C3H Mice (2014)
  • 著者名/発表者名: Aoshima Y., Sakakibara H., Suzuki T., Yamazaki S., Shimoi K.
  • 雑誌名: Experimental Animals 巻: 未定
  • 査読あり
• [雑誌論文] 栄養素の消化・吸収機構に関与している体内時計 (2013)
  • 著者名/発表者名: 榊原啓之、青島良輝、山崎隼輔、下位香代子
  • 雑誌名: New Food Industry 巻: 55 ページ: 1-8
  • NAID: 40019889489
• [雑誌論文] Diurnal rhythmicity in biological processes involved in bioavailability of functional food factors (2013)
  • 著者名/発表者名: Takashi Tsurusaki
  • 雑誌名: Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition 巻: 未定
  • 査読あり
• [雑誌論文] 日本人の食事摂取基準（2005年版）に基づいたフラボノイド低減食の作成方法の提案 (2012)
  • 著者名/発表者名: 榊原啓之
  • 雑誌名: 日本栄養食糧学会誌 巻: 65 ページ: 129-135
  • NAID: 130002129277
  • 査読あり
• [雑誌論文] 外部刺激に対する生体応答を評価するために-夜行性のマウスを用いた時間生物学的アプローチ- (2011)
  • 著者名/発表者名: 榊原啓之, 小柳顯陽, 青島良輝, 鈴木敬明, 木村昌由美, 下位香代子
  • 雑誌名: 谷本学校毒性質問箱 巻: 第13号 ページ: 116-123
• [学会発表] Effects of Consumption Timing on Bioavailability of Natural Pigments, Bilberry Anthocyanins (2015)
  • 著者名/発表者名: Sakakibara H., Aoshima Y., Ogawa K., Kumazawa S., Shimoi K.
  • 学会等名: ICoFF2015
  • 発表場所: ソウル（韓国）
  • 年月日: 2015-11-22 – 2015-11-25
  • 招待講演
• [学会発表] Effects of Consumption Timing on Gastric Emptying Time and Bioavailability of Whey Protein (2015)
  • 著者名/発表者名: Sakakibara H., Nara T., Kato K., Sakono M.
  • 学会等名: ACN2015
  • 発表場所: パシフィコ横浜（神奈川県横浜市）
  • 年月日: 2015-05-14 – 2015-05-17
• [学会発表] 雌性C57BL/6マウスの血清および肝臓中脂質量の日内変動 (2015)
  • 著者名/発表者名: 榊原 啓之、杉山 広、馬場 星吾、窄野 昌信
  • 学会等名: 日本農芸化学会2015年度大会
  • 発表場所: 岡山大学津島キャンパス（岡山県岡山市）
  • 年月日: 2015-03-26 – 2015-03-29
• [学会発表] 体内時計が作り出す生体のリズム (2014)
  • 著者名/発表者名: 榊原啓之
  • 学会等名: 第7回日本暖地畜産学会
  • 発表場所: 宮崎観光ホテル（宮崎県宮崎市）
  • 年月日: 2014-10-26
  • 招待講演
• [学会発表] 単独隔離ストレスが血中コルチコステロンと時計遺伝子のリズムに与える影響 (2014)
  • 著者名/発表者名: 榊原 啓之、青島 良輝、山崎 隼輔、下位 香代子
  • 学会等名: 第37回 蛋白質と酵素の構造と機能に関する九州シンポジウム
  • 発表場所: レイクサイドホテル久山（福岡県糟屋郡）
  • 年月日: 2014-09-11 – 2014-09-13
• [学会発表] カフェインの新たな機能性の探索 (2014)
  • 著者名/発表者名: 内之八重 勇光、窄野 昌信、榊原 啓之
  • 学会等名: 第8回レドックス・ライフイノベーション 第170委員会
  • 発表場所: シーガイアコンベンションセンター（宮崎県宮崎市）
  • 年月日: 2014-08-21 – 2014-08-23
• [学会発表] 摂取時刻の違いが乳清タンパク質由来アミノ酸の吸収量に及ぼす影響 (2014)
  • 著者名/発表者名: 津留崎 貴史、奈良 貴幸、加藤 健、窄野 昌信、榊原 啓之
  • 学会等名: 2014年度生物機能研究会
  • 発表場所: 九州地区国立大学九重共同研修所（大分県玖珠郡）
  • 年月日: 2014-07-12 – 2014-07-13
• [学会発表] Effects of consumption timing on bioavailability of bilberry anthocyanins (2013)
  • 著者名/発表者名: Sakakibara H., Aoshima Y., Yamazaki S., Tsurusaki T., Sakono M., Shimoi K
  • 学会等名: ICPH2013
  • 発表場所: Argentina
• [学会発表] 外界からのストレス刺激がマウス肝臓中時計関連遺伝子の発現に与える影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 青島良輝, 榊原啓之, 山崎隼輔, 鈴木敦美, 下位香代子
  • 学会等名: 日本農芸化学会2012年度大会
  • 発表場所: 京都市、京都
  • 年月日: 2012-03-25
• [学会発表] 機能性食品成分と生体イベントのクロノコミュニケーション (2012)
  • 著者名/発表者名: 榊原啓之, 青島良輝, 下位香代子
  • 学会等名: 日本農芸化学会2012年度大会
  • 発表場所: 京都市、京都
  • 年月日: 2012-03-25
• [学会発表] 体内時計が明らかにする未知なる世界 (2012)
  • 著者名/発表者名: 榊原啓之
  • 学会等名: 宮崎大学 オープンキャンパス 模擬講義
  • 発表場所: 宮崎大学
• [学会発表] 暗期の光曝露は副腎シグナル系を介して肝臓中のPai-1発現を上昇させる (2011)
  • 著者名/発表者名: 青島良輝, 榊原啓之, 鈴木敬明, 小柳顯陽, 山崎隼輔, 原のりこ, 下位香代子
  • 学会等名: 第18回時間生物学会学術大会
  • 発表場所: 名古屋市、愛知
  • 年月日: 2011-11-24
• [学会発表] 食品成分が発揮する生体内有効性に生体リズムが与える影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 青島良輝, 榊原啓之. 鈴木敬明, 小柳顯陽, 山崎隼輔, 原のりこ, 熊澤茂則, 下位香代子
  • 学会等名: 環境科学講座「光と現代社会～電波から放射線まで、光利用とその影響についてもっと知ろう、学ぼう、そして考えよう～」
  • 発表場所: 静岡市、静岡県
  • 年月日: 2011-11-09
• [学会発表] Development of flavonoid-poor diets considering dietary reference intakes and its application for bioavailability of bilberry anthocyanins in human subjects (2011)
  • 著者名/発表者名: Sakakibara H., Ichikawa Y., Tajima S., Makino Y., Shimoi K.Wakasugi Y., Kobayashi S., Mochizuki K., Kumazawa S., Goda T.
  • 学会等名: 5th International Conference on Polyphenols and Health
  • 発表場所: Sitges, Barcelona, Spain
  • 年月日: 2011-10-19
• [学会発表] 食品成分が発揮する生体内有効性に生体リズムが与える影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 青島良輝, 榊原啓之. 鈴木敬明, 小柳顯陽, 山崎隼輔, 原のりこ, 熊澤茂則, 下位香代子
  • 学会等名: フードサイエンスフォーラム第20回記念学術集会
  • 発表場所: 宮崎市、宮崎県
  • 年月日: 2011-09-17
• [学会発表] 食べる時間帯によって食品の機能性は異なるのか？～時間機能性食品学研究の最前線～
  • 著者名/発表者名: 榊原啓之
  • 学会等名: 第23回西日本食品産業創造展'13
  • 発表場所: 福岡
  • 招待講演
• [学会発表] 食品・栄養化学分野における〝時間〟の概念の重要性
  • 著者名/発表者名: 榊原啓之
  • 学会等名: 第37回蛋白質と酵素の構造と機能に関する九州シンポジウム
  • 発表場所: 長崎
• [学会発表] Effects of diurnal rhythmicity in biological processes on bioavailability of nutrients
  • 著者名/発表者名: Sakakibara H.
  • 学会等名: 第13回日伊科学技術宮崎国際会議2013 シンポジュウム＆フォーラム
  • 発表場所: 宮崎
  • 招待講演
• [学会発表] 乳清タンパク質摂取後の血中アミノ酸量に及ぼす摂取時刻の影響
  • 著者名/発表者名: 津留崎貴史、青島良輝、奈良貴幸、加藤健、窄野昌信、下位香代子、榊原啓之
  • 学会等名: 第18回日本フードファクター学会学術集会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] Effects of consumption timing on gastric emptying time and bioavailability of bilberry anthocyanins
  • 著者名/発表者名: Sakakibara H., Aoshima Y., Yamazaki S., Shimoi K
  • 学会等名: The 7th ASIAHORCs General Meeting and The 5th ASIAHORCs Joint Symposium
  • 発表場所: インドネシア
  • 招待講演
• [学会発表] 農芸化学領域における時間機能性食品学
  • 著者名/発表者名: 榊原啓之
  • 学会等名: 平成24年度日本農芸化学会西日本支部若手シンポジウム「農芸化学で斬り込む新領域」
  • 発表場所: 鹿児島大学
  • 招待講演
• [学会発表] 機能性食品研究に携わって17年目の挑戦－食品成分と体内リズムのクロノコミュニケーション－
  • 著者名/発表者名: 榊原啓之
  • 学会等名: 金沢和樹先生退職記念講演会－食品・医薬品研究の最前線
  • 発表場所: ANAクラウンホテル、神戸
  • 招待講演
• [学会発表] 食べる時間帯によって食品の機能性は異なるのか？
  • 著者名/発表者名: 榊原啓之
  • 学会等名: 第23回西日本食品産業創造展
  • 発表場所: マリンメッセ福岡
  • 招待講演
• [図書] 抗ストレス食品の動物による機能評価 (2011)
  • 著者名/発表者名: 榊原啓之、下位香代子、寺尾純二
  • 出版者: (株)シーエムシー出版