研究課題
若手研究(A)
ヒ素の環境動態に深く関わる微生物によるヒ酸塩〔As(V)〕還元及び亜ヒ酸塩〔As(III)〕酸化に着目し、それらに及ぼす抗生物質の影響を湖沼等の底泥を用いたマイクロコズム試験により評価した。その結果、好気環境でのAs(V)還元を担うヒ素耐性細菌は、種々の抗生物質耐性を持ち、抗生物質存在下でも旺盛なAs(V)還元が生じることが明らかとなった。一方で、As(III)酸化細菌は、クロラムフェニコールなどによって活動が阻害されることが明らかとなった。従って、ある種の抗生物質が好気環境に流入した場合、ヒ素の酸化・還元のバランスが崩れ、その動態が不溶化から可溶化へシフトする可能性が示唆された。
すべて 2014 2013 2012 2011 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち謝辞記載あり 1件、 査読あり 2件) 学会発表 (9件) 図書 (1件) 備考 (1件)
水環境学会誌
巻: 37(A) ページ: 314-321
Environ. Sci. Technol.
巻: 48 号: 1 ページ: 350-357
10.1021/es403971s
J. Biosci. Bioeng.
巻: 印刷中
110009838761
http://www.nies.go.jp/chiiki/kenkyusha/yamamura_shigeki.html