研究課題
若手研究(A)
本研究では「ヒトにおける内分泌撹乱化学物質の曝露リスク評価」を前提とした脳神経系発達における化学物質の影響評価系の確立を試みた。ここでは化学物質の影響評価に繁用されるラットとカニクイザルを用いることで種差の評価を行い、同時に個体レベルの実験(in vivo)と細胞レベルの実験(in vitro)を組み合わせることで生物学的蓋然性の評価を加えることをめざし研究を行った。本研究の成果から、ラットとカニクイザルには甲状腺ホルモンや化学物質の感受性に関し程度だけでなく質的にも種差が存在することが明らかとなった。また、化学物質の影響に際し個体レベルと細胞レベルの評価を一貫して行うことの重要性を明示した。
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