研究課題
若手研究(A)
ある種の微生物は細胞内にポリエステルを蓄積することが知られ、このポリマーはプラスチックの物性を示すことから、バイオベースプラスチックの候補物質として期待される。しかし、天然で合成される3-ヒドロキシ酪酸から構成されるポリマーは、脆性を示すことから応用例が限定的であった。本研究課題では、人工的に改変したポリエステル生合成系を用いて、種々の非天然ポリエステルを合成し、その物性を明らかにした。とくに、2-ヒドロキシ酪酸のポリマーの微生物合成では、機械物性が評価できる程度の量のポリマーの合成に初めて成功した。本ポリマーは優れた透明性と伸張性を持っており、天然型のポリマーとは全く異なる物性を示した。
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