研究課題
若手研究(A)
本研究では、二つの役割を担う有機触媒を開発し、二元制御型のリビング重合を企図した。第一に、分子量とモノマー配列(共重合反応性比等)を制御する触媒を開発した。酸性や超塩基性の有機触媒を用いて、共重合反応性比などを変化させた。第二に、分子量と分岐構造を制御する触媒を開発した。水酸基を有する化合物や固体表面から直接的に重合を開始可能な触媒を開発し、分岐鎖や表面グラフト鎖を簡便に合成した。第三に、熱とともに光で重合を誘起する触媒の開発を行った。光重合では幅広い励起波長域(350 nmから750 nm)を利用できた。構造の大きく異なる様々な有機分子を触媒として利用できる本重合ならではの特色である。
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