ＬＲＲＫ１によるＥＧＦＲシグナルの時空間的制御機構の解析

• 研究課題/領域番号: 23687030
• 研究種目: 若手研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 細胞生物学
• 研究機関: 名古屋大学
• 研究代表者: 花房 洋 名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 講師 (00345844)
• 研究期間 (年度): 2011-11-18 – 2014-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円); 2013年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円); 2012年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
• キーワード: シグナル伝達 / メンブレントラフィック / LRRK1 / EGFR / CLIP-170 / CLIP170 / Dynactin / endosome

研究概要

過剰なEGFRシグナルは細胞の癌化につながる。我々はLRRK1が、EGFRの細胞内トラフィックを制御することで、EGFRシグナルを時空間的に制御していることを明らかにした。LRRK1は、（１）EGFRの早期エンドソームから後期エンドソームへの移行を制御すること、（２）ESCRT-0構成因子STAM1と結合し、EGFRのエンドソーム内腔への取り込みを制御すること、を明らかにした。またLRRK1は、CLIP-170をリン酸化することで、EGFRの輸送開始に重要なことも明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] EGFR-dependent phosphorylation of leucine-rich repeat kinase LRRK1 is important for proper endosomal trafficking of EGFR (2012)
  • 著者名/発表者名: Ishikawa, K., Nara, A., Matsumoto K., and Hanafusa, H
  • 雑誌名: Mol. Biol. Cell 巻: 23 ページ: 1294-1306
• [雑誌論文] Leucine-rich repeat kinase LRRK1 regulates endosomal trafficking of the EGF receptor (2011)
  • 著者名/発表者名: Hanafusa, H., Ishikawa, K., Kedashiro, S.,以下省略
  • 雑誌名: Nature Commun 巻: 2 ページ: 158-158
• [学会発表] The regulation of the intracellular trafficking of EGFR by ROCO family kinase LRRK1 (2013)
  • 著者名/発表者名: 花房洋、慶田城迅、渡辺崇、貝淵弘三、松本邦弘
  • 学会等名: 第65回日本細胞生物学会年会
  • 発表場所: ウインク愛知
• [学会発表] LRRK1 regulates the maturation of autolysosome by phosphorylating Rab7 (2013)
  • 著者名/発表者名: Haruka Ikeda, Hiroshi Hanafusa, Tomoki Nishioka, Kozo Kaibuchi, Kunihiro Matsumoto, Kyoko Shirakabe
  • 学会等名: 第36回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド
• [学会発表] LRRK1 regulates EGFR intracellular tr0afficking by phosphorylating CLIP-170 (2013)
  • 著者名/発表者名: Shin Kedashiro, Hiroshi Hanafusa, Takashi Watanabe, Kozo Kaibuchi, Kunihiro Matsumoto
  • 学会等名: 第36回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド
• [学会発表] ROCOファミリーキナーゼLRRK1によるEGFR細胞内トラフィック制御 (2013)
  • 著者名/発表者名: 花房洋 慶田城迅 渡辺崇 貝淵弘三 松本邦弘
  • 学会等名: 日本細胞生物学会
  • 発表場所: ウインクあいち
• [学会発表] LRRK1はM期中心体のintegrity維持に必要である (2012)
  • 著者名/発表者名: 小松日菜子、花房洋、松本邦弘
  • 学会等名: 第35回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 福岡国際会議場
• [学会発表] PP5はLRRK1キナーゼ活性を負に制御することで紡錘体の多極化を防いでいる (2012)
  • 著者名/発表者名: 佐井和人、花房洋、松本邦弘
  • 学会等名: 第35回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 福岡国際会議場
• [学会発表] LRRK1はキネトコアとスピンドル微小管との接着を安定化する (2012)
  • 著者名/発表者名: 伊藤裕志、花房洋、松本邦弘
  • 学会等名: 第35回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 福岡国際会議場
• [学会発表] LRRK1はCLIP170をリン酸化することによりEGFRの微小管上の輸送を制御する (2012)
  • 著者名/発表者名: 慶田城迅、花房洋、高島成二、松本邦弘
  • 学会等名: 第35回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 福岡国際会議場
• [学会発表] PLK1-LRRK1経路によるM期紡錘体配向の制御機構 (2012)
  • 著者名/発表者名: 花房洋、手塚基弘、豊島文子、松本邦弘
  • 学会等名: 第34回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
• [学会発表] EGFR依存的なLRRK1のリン酸化は適切なEGFR細胞内トラフィックに重要である (2012)
  • 著者名/発表者名: 石川光紀、花房洋、奈良篤樹、松本邦弘
  • 学会等名: 第34回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
• [学会発表] LRRK1はPrefoldin複合体と相互作用することで星状体微小管の形成に機能している (2012)
  • 著者名/発表者名: 宇佐美学史、花房洋、松本邦弘
  • 学会等名: 第34回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
• [学会発表] セリンスレオニンフォスファターゼPP5によるLRRK1キナーゼ活性の制御機構 (2012)
  • 著者名/発表者名: 佐井和人、花房洋、松本邦弘
  • 学会等名: 第34回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
• [学会発表] LRRK1はaggregatesの輸送を介してaggresome形成を制御する (2012)
  • 著者名/発表者名: 崔恵蘭、花房洋、松本邦弘
  • 学会等名: 第34回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
• [学会発表] PLK1-LRRK1経路によるM期紡錘体配向の制御機構
  • 著者名/発表者名: 花房洋
  • 学会等名: 分子生物学会
  • 発表場所: パシフィコ横浜（横浜市）
• [図書] Regulation of intracellular trafficking of the EGF receptor by ROCO family kinase LRRK1. Seikagaku 83 (2011)
  • 著者名/発表者名: Hanafusa H., Matsumoto K
• [備考]
  • URL: http://bunshi3.bio.nagoya-u.ac.jp/~bunshi6/matsumoto_japanese/