ブタ母乳中タンパク質の網羅解析と機能評価－健全離乳システム構築のための基盤研究－

• 研究課題/領域番号: 23688034
• 研究種目: 若手研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 畜産学・草地学
• 研究機関: 京都府立大学
• 研究代表者: 井上 亮 京都府立大学, 生命環境科学研究科(系), 講師 (70443926)
• 研究期間 (年度): 2011-04-01 – 2014-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 25,740千円 (直接経費: 19,800千円、間接経費: 5,940千円); 2013年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円); 2012年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円); 2011年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
• キーワード: ブタ / 乳 / プロテオーム / リンパ球 / 液性免疫 / 抗体 / 初乳 / インターロイキン４ / T細胞 / B細胞 / 乳量 / 母乳 / 腸管免疫 / 発達

研究概要

本研究成果の概要は以下の6点である。1.ブタ母乳のタンパク質プロファイルの解明、2.母豚の乳首の解剖学的位置による乳分泌量、抗体濃度の違いの解明、3.ブタ初乳に含まれる細胞の詳細な解析と全細胞に占めるリンパ球の経時的変動の解析、4.ブタ初乳中T細胞で特徴的に発現する遺伝子の特定、5.初乳摂取が仔豚の免疫系の発達に与える影響の解明、6.遺伝子発現の網羅解析による仔豚回腸の発達過程の解析。以上の成果から、ブタ初乳中のタンパク質・細胞の種類・機能を明らかにすることができた。また、ブタ初乳が仔豚の発達に影響を与えること、仔豚回腸粘膜の遺伝子発現パターンが特定の時期に大きく変化することも明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] The evaluation of secretion volume and immunoglobulin A and G concentrations in sow colostrum from anterior to posterior teats (2014)
  • 著者名/発表者名: S.Ogawa, T.Tsukahara, T.Tsuruta, R.Nishibayashi, M.Okutani, M.Nakatani, K.Higashide, S.Iida, N.Nakanishi, K.Ushida and R.Inoue
  • 雑誌名: Animal Science Journal 巻: 85 号: 6 ページ: 678-682
  • DOI: 10.1111/asj.12211
  • 査読あり
• [雑誌論文] Shotgun proteomic analysis of porcine colostrum and mature milk (2014)
  • 著者名/発表者名: S.Ogawa, T.Tsukahara R.Nishibayashi, M.Nakatani, M.Outani N.Nakanishi, K.Ushida and R.Inoue
  • 雑誌名: Animal Science Journal 巻: 85巻 ページ: 440-448
  • 査読あり
• [雑誌論文] Shotgun proteomic analysis of porcine colostrum and mature milk (2014)
  • 著者名/発表者名: Shohei OGAWA, Takamitsu TSUKAHARA, Ryoichiro NISHIBAYASHI, Masako NAKATANI, Mie OKUTANI, Nobuo NAKANISHI, Kazunari USHIDA, Ryo INOUE
  • 雑誌名: Animal Science Journal 巻: 85 号: 4 ページ: 440-448
  • DOI: 10.1111/asj.12165
  • 査読あり
• [学会発表] ブタ初乳についての最新知見 (2014)
  • 著者名/発表者名: 井上亮
  • 学会等名: 宮崎しゃくなげ会
  • 発表場所: 宮崎観光ホテル
  • 年月日: 2014-07-18
  • 招待講演
• [学会発表] 初乳摂取が仔ブタの免疫系の発達に及ぼす影響 (2014)
  • 著者名/発表者名: 小川将平・塚原隆充・林裕美子・西林僚一郎・中西信夫・牛田一成・井上亮
  • 学会等名: 第118回日本畜産学会
  • 発表場所: つくば国際会議場
  • 年月日: 2014-03-28
• [学会発表] Postnatal development of ileum in suckling piglet and influence of weaning 9^<th> Joint-Symposium RRI-INRA (2014)
  • 著者名/発表者名: M.Nakatani, R.Inoue, D.Kelly, I.Mulder, K.Fukuta, K.Ushida, T.Tsukahara
  • 学会等名: AECC
• [学会発表] 初乳摂取か仔ブタの免疫系の発達に及ほす影響 (2014)
  • 著者名/発表者名: 小川将平・塚原 隆充・林 裕美子・西林 遼一郎・ 中西 信夫・牛田 一成・井上 亮
  • 学会等名: 第118回 日本畜産学会
  • 発表場所: つくば国際会議場
• [学会発表] 初乳免疫の最新知見 (2013)
  • 著者名/発表者名: 井上亮
  • 学会等名: 豚病臨床研究会
  • 発表場所: 明治製菓ファルマ本社
  • 年月日: 2013-11-01
  • 招待講演
• [学会発表] ブタ初乳のショットガンプロテオーム解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 小川将平・井上亮・西林遼一郎・中西信夫・塚原隆充・牛田一成
  • 学会等名: 第116回日本畜産学会
  • 発表場所: 安田女子大学
  • 年月日: 2013-03-30
• [学会発表] 初生から仔ブタ腸管免疫発達と、離乳時期が免疫発達に及ぼす影響 (2013)
  • 著者名/発表者名: 中谷麻紗子・塚原隆充・井上亮・福田菊人・牛田一成
  • 学会等名: 第116回日本畜産学会
  • 発表場所: 安田女子大学
  • 年月日: 2013-03-30
• [学会発表] 初乳免疫の最新知見 (2013)
  • 著者名/発表者名: 井上亮
  • 学会等名: 豚病臨床研究回
  • 発表場所: 明治製菓ファルマ本社
  • 招待講演
• [学会発表] ブタ初乳のショットガンプロテオーム解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 小川将平
  • 学会等名: 日本畜産学会
  • 発表場所: 安田女子大学
• [学会発表] 初生からの仔ブタ腸管免疫発達と,離乳時期が免疫発達に及ぼす影響 (2013)
  • 著者名/発表者名: 中谷麻紗子
  • 学会等名: 日本畜産学会
  • 発表場所: 安田女子大学
• [学会発表] 免疫学、栄養学的および遺伝子発現プロファイルという観点から仔ブタの離乳時期を考える (2012)
  • 著者名/発表者名: 井上亮
  • 学会等名: 第115回日本畜産学会若手企画シンポジウム
  • 年月日: 2012-03-28
  • 招待講演