研究課題
若手研究(A)
原虫のTandem repeat (TR) 蛋白は強いB細胞抗原として報告があるが、その抗原性を生み出すメカニズムや機能性については不明な点が多い。本研究では、ゲノム解析によりキネトプラスト目原虫の巨大TR遺伝子の存在は哺乳宿主適応と関連していることを明らかにした。また、その抗原性には一般的な蛋白性抗原と異なり、多価抗原ならではのB細胞活性化の関与が示唆された。さらに、リーシュマニア原虫感染時における異常なB細胞活性化に関わる候補因子としてBAFFを同定した。以上の結果は、原虫の宿主適応におけるTR抗原を介した免疫回避機構を明らかにするうえで大きなステップと言える。
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