研究課題/領域番号 |
23700035
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ソフトウエア
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
本田 晋也 名古屋大学, 情報科学研究科, 准教授 (20402406)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2012年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2011年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | オペレーティングシステム / 組込みシステム / 仮想化 / リアルタイムOS / Linux / RTOS |
研究概要 |
本研究では、マルチコアシステムでリアルタイム OS(RTOS)と汎用 OS を同時実行可能な組込みマルチプロセッサシステムの高信頼性を実現するデュアルOSアーキテクチャであるSafeG-MP を開発した。本環境を用いることで、情報処理とリアルタイム処理の混在する組込みシステムに必要な要件を満たすと共に、近年組込みシステムで採用の進むマルチコアシステムの利用が可能である。SafeG-MP は、RTOS のリアルタイム性を保証しつつ、各コアの使用率を最大化するように設計を行った。そのために、各コアの OS スケジューリングを非同期に行い、RTOS の処理があるコアでは、RTOS の処理を優先実行する。しかしながら、こうしたスケジューリング方式を採用することで、汎用 OS で性能低下を生じる。性能低下問題は、同期処理の遅延(LHP 問題)と負荷の各コアへの不均一な割り当て(不均等負荷問題)に大別できる。本研究では、双方の性能低下問題を抑止するための手法に関しても提案・実装を行い、評価を行った。実機での評価を行った結果、SafeG-MPにより RTOS と汎用 OS が安全に同時実行可能 であり、汎用 OS について提案手法の導入により性能低下抑止を確認できた。
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