研究概要 |
本研究では,次世代型ウェブアプリケーションであるRIA(リッチインターネットアプリケーション)を対象に,その開発を支援するアスペクト指向言語とウィーバの研究を行った.近年のRIA実行環境はJavaScript+HTML の組み合わせと,ActionScript3+MXMLの組み合わせという2種類が存在する.本研究では両者を視野に入れ,それぞれ環境でアスペクト指向言語とウィーバを実現した.まず,JavaScript+HTMLの環境では,RIAの典型である動的コンテンツ,特にアニメーションの実行に着目し,その実行に必要なコードをアスペクトとして1つにまとめることができる言語の定義と,定義したアスペクトを既存のプログラムに合成するウィーバを実現した.一方,ActionScript3+MXMLの環境では,頻繁に変更されるデザインと,イベントを処理するプログラムの混在に起因する開発時の問題点に着目し,それらを完全に分離して記述可能な言語拡張と,アプリケーション実行前にそれらを合成するウィーバを実現した.
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