数値解析と模型測定による頭部伝達関数の生成メカニズムの解明

• 研究課題/領域番号: 23700142
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: メディア情報学・データベース
• 研究機関: 信州大学
• 研究代表者: 大谷 真 信州大学, 工学部, 准教授 (40433198)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円); 2013年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2012年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2011年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 聴覚ディスプレイ / 頭部伝達関数 / 音像定位 / 数値解析 / バーチャルリアリティ

研究概要

両耳での音圧情報を再現することによって立体的な音響再生を行う聴覚ディスプレイを実現することが可能である。両耳での音圧情報には耳介形状に起因する個人差が含まれており、聴覚ディスプレイの高精度化には両耳での音圧情報の個人差を補償する必要がある。しかし、この個人差を生じさせる要因は明らかにされていない。そこで、本研究では、耳介のどの部位が知覚上重要な個人差を生じさせているのかを明らかにするために、耳介周辺の音場を数値シミュレーションと耳介模型による測定によって詳細な検討を行った。検討の結果、耳介上部の形状が個人差を生じさせる主要な要因の１つであることが明らかとなった。

研究成果

• [雑誌論文] Binaural synthesis of virtual acoustic field by numerous-channnel reproduction (2014)
  • 著者名/発表者名: Makoto Otani, Takao Tsuchiya, Yukio Iwaya
  • 雑誌名: Proceedings of Three Dimensional Systems and Applications 巻: 印刷中
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effect of distant-variant/invariant head-related transfer functions on perception of a proximal sound source in virtual auditory display (2013)
  • 著者名/発表者名: Makoto Otani, Fuminari Hirata, Kazunori Itoh, Masami Hashimoto, Mizue Kayama
  • 雑誌名: Proc. International Congress on Acoustics 巻: Vol.19 ページ: 50169-50169
  • 査読あり
• [雑誌論文] Development of dynamic transaural reproduction system using non-contact head tracking (2013)
  • 著者名/発表者名: Hiroaki Kurabayashi, Makoto Otani, Kazunori Itoh, Masami Hashimoto, Mizue Kayama
  • 雑誌名: Proc. 2^<nd> IEEE Global Conference on Consumer Electronics ページ: 12-16
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effect of distant-variant/invariant head-related transfer functions on perception of a proximal sound source in virtual auditory space (2013)
  • 著者名/発表者名: Makoto Otani, Fuminari Hirata, Kazunori Itoh, Masami Hashimoto, Mizue Kayama
  • 雑誌名: Proceedings of Meetings on Acoustics 巻: 19 ページ: 50169-50169
  • DOI: 10.1121/1.4800178
  • 査読あり
• [雑誌論文] Development of dynamic transaural reproduction system using non-contact head tracking (2013)
  • 著者名/発表者名: Hiroaki Kurabayashi, Makoto Otani, Kazunori Itoh, Masami Hashimoto, Mizue Kayama
  • 雑誌名: Proceedings of IEEE Global Conference on Consumer Electronics 巻: 1 ページ: 12-16
  • DOI: 10.1109/gcce.2013.6664768
  • 査読あり
• [雑誌論文] Perception of proximal sound sources in virtual auditory space by distance-variable head-related transfer functions (2012)
  • 著者名/発表者名: Makoto Otani, Fuminari Hirata, Kazunori Itoh, Masami Hashimoto, Mizue Kayama
  • 雑誌名: Acoustical Science and Technology 巻: Vol.33, No.5 ページ: 332-334
  • NAID: 130001853360
  • 査読あり
• [学会発表] 2次元画像に基づいた頭部・耳介モデルのモーフィングと数値解析による個人頭部伝達関数の算出 (2014)
  • 著者名/発表者名: 糸川雄紀、大谷真、橋本昌巳、香山瑞恵、伊東一典
  • 学会等名: 日本音響学会講演論文集(春)、879-882
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2014-03-10
• [学会発表] ２次元画像に基づいた頭部・耳介モデルのモーフィングと数値解析による個人頭部伝達関数の算出 (2014)
  • 著者名/発表者名: 糸川雄紀, 大谷 真, 橋本昌巳, 香山瑞恵, 伊東一典
  • 学会等名: 日本音響学会春季研究発表会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] 頭部伝達関数算出のための2次元画像に基づいた3次元頭部モデルモーフィングの検討 (2013)
  • 著者名/発表者名: 糸川雄紀、大谷真、橋本昌巳、香山瑞恵、伊東一典
  • 学会等名: 電子情報通信学会技術研究報告、EA2013-97、55-60
  • 発表場所: 金沢
  • 年月日: 2013-12-14
• [学会発表] 動的バイノーラル合成による音場の可聴化 (2013)
  • 著者名/発表者名: 大谷真、倉林宏明
  • 学会等名: 日本音響学会アコースティックイメージング研究会資料、AI-2013-20
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2013-10-18
• [学会発表] 非接触センサを用いた動的トランスオーラルシステムによる音像定位 (2013)
  • 著者名/発表者名: 倉林宏明、大谷真、伊東一典、橋本昌巳、香山瑞恵
  • 学会等名: 日本音響学会講演論文集(秋)、831-834
  • 発表場所: 豊橋
  • 年月日: 2013-09-25
• [学会発表] 動的トランスオーラル再生による音像定位 (2013)
  • 著者名/発表者名: 大谷真、倉林宏明、伊東一典、橋本昌巳、香山瑞恵
  • 学会等名: 電子情報通信学会技術研究報告、EA2013-58、29-34
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2013-08-09
• [学会発表] 頭部運動追従型トランスオーラルシステムにおけるクロストークキャンセラの数値的検討 (2013)
  • 著者名/発表者名: 倉林宏明、大谷真、伊東一典、橋本昌巳、香山瑞恵
  • 学会等名: 日本音響学会講演論文集(春)、837-838
  • 発表場所: 八王子
  • 年月日: 2013-03-13
• [学会発表] 頭部伝達関数算出のための２次元画像に基づいた３次元頭部モデルモーフィングの検討 (2013)
  • 著者名/発表者名: 糸川雄紀, 大谷 真, 橋本昌巳, 香山瑞恵, 伊東一典
  • 学会等名: 電子情報通信学会応用音響研究会
  • 発表場所: 金沢
• [学会発表] 動的バイノーラル合成による音場の可聴化 (2013)
  • 著者名/発表者名: 大谷 真, 倉林宏明
  • 学会等名: 日本音響学会アコースティックイメージング研究会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] 動的トランスオーラル再生による音像定位 (2013)
  • 著者名/発表者名: 大谷 真, 倉林宏明, 伊東一典, 橋本昌巳, 香山瑞恵
  • 学会等名: 電子情報通信学会応用音響研究会
  • 発表場所: 仙台
• [学会発表] 非接触センサを用いた動的トランスオーラルシステムによる音像定位 (2013)
  • 著者名/発表者名: 倉林宏明, 大谷 真, 伊東一典, 橋本昌巳, 香山瑞恵
  • 学会等名: 日本音響学会秋季研究発表会
  • 発表場所: 豊橋
• [学会発表] 頭部運動追従型トランスオーラルシステムにおけるクロストークキャンセラの数値的検討 (2013)
  • 著者名/発表者名: 倉林宏明, 大谷 真, 伊東一典, 橋本昌巳, 香山瑞恵
  • 学会等名: 日本音響学会2013年春季研究発表会
  • 発表場所: 東京工科大学（八王子市）
• [学会発表] Kinect と角度センサを用いた6自由度仮想聴覚ディスプレイ (2012)
  • 著者名/発表者名: 大谷真、伊東一典
  • 学会等名: 日本音響学会講演論文集(秋)、853-854
  • 発表場所: 長野
  • 年月日: 2012-09-19
• [学会発表] 両耳間時間差の周波数依存性の要因?円板モデルによる検討- (2012)
  • 著者名/発表者名: 大谷真、平原達也
  • 学会等名: 日本音響学会講演論文集(秋)、575-576
  • 発表場所: 長野
  • 年月日: 2012-09-19
• [学会発表] 高精度に近接音像を呈示可能な動的聴覚ディスプレイの開発 (2012)
  • 著者名/発表者名: 平田史成、大谷 真、伊東一典、橋本昌巳、香山瑞恵
  • 学会等名: 日本音響学会講演論文集(春)、923-924
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2012-03-13
• [学会発表] 両耳間時間差の周波数依存性の成因 -数値解析編- (2012)
  • 著者名/発表者名: 大谷 真、平原達也
  • 学会等名: 日本音響学会講演論文集(春)、735-736
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2012-03-13
• [学会発表] 耳介画像による頭部伝達関数推定に関する基礎的検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 岩田詠史、大谷 真、伊東一典、橋本昌巳、香山瑞恵
  • 学会等名: 日本音響学会講演論文集(春)、929-930
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2012-03-13
• [学会発表] Kinectと角度センサを用いた6自由度仮想聴覚ディスプレイ (2012)
  • 著者名/発表者名: 大谷 真, 伊東一典
  • 学会等名: 日本音響学会2012年秋季研究発表会
  • 発表場所: 信州大学（長野市）
• [学会発表] 両耳間時間差の周波数依存性の要因 -円板モデルによる検討- (2012)
  • 著者名/発表者名: 大谷 真, 平原達也
  • 学会等名: 日本音響学会2012年秋季研究発表会
  • 発表場所: 信州大学（長野市）
• [学会発表] Systematic behavior of resonance mode in pinna cavity
  • 著者名/発表者名: Makoto Otani
  • 学会等名: Inter-noise 2011(招待講演)
  • 発表場所: 大阪国際会議場（大阪市）
• [学会発表] 高精度に近接音像を呈示可能な動的聴覚ディスプレイの開発
  • 著者名/発表者名: 平田史成
  • 学会等名: 日本音響学会春季研究発表会
  • 発表場所: 神奈川大学（横浜市）
• [学会発表] 耳介画像による頭部伝達関数推定に関する基礎的検討
  • 著者名/発表者名: 岩田詠史
  • 学会等名: 日本音響学会春季研究発表会
  • 発表場所: 神奈川大学（横浜市）
• [備考]
  • URL: http://www.cs.shinshu-u.ac.jp/~otani/