研究概要 |
本研究では,盲ろう者のコミュニケーションにおける知覚的・認知的特性,ならびにメタ認知的活動の特性を解明するため,観察・心理学実験・質問紙調査を組み合わせたマルチメソッドアプローチを試みた.またこれにもとづき,身体的な接触により達成される協働的認知の特性と,その支援のあり方について検討した.盲ろう者が環境や他者に対して主体的に関与し,自由に情報を摂取するためには,盲ろう者自身だけでなく,通訳介助者も含めたメタ認知的活動の支援,ならびにコミュニケーションデザインが必要であることが示された.
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