代謝型グルタミン酸受容体を介したシュワン細胞の分化調節機構

• 研究課題/領域番号: 23700462
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 神経化学・神経薬理学
• 研究機関: 東京女子医科大学 (2012); 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター (2011)
• 研究代表者: 齋藤 文典 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (50435723)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円); 2012年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円); 2011年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
• キーワード: シュワン細胞 / 代謝型グルタミン酸受容体

研究概要

グルタミン合成酵素(GS)の基質であるグルタミン酸はシュワン細胞の分化制御に関与しているが、その分子機序は明らかになっていなかった。本研究によって、シュワン細胞で代謝型グルタミン酸受容体 2 (mGluR2)の発現が高いことが明らかとなった。また、mGluR2 を介したシグナルを阻害することで末梢神経傷害時のシュワン細胞の脱ミエリン化が遅延し、再生時には再ミエリン化が促進することを明らかにした。 このことから、mGluR2 を介したグルタミン酸シグナルはシュワン細胞の分化制御において重要な役割を担っている可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] ZNRF1 promotes Wallerian degeneration by degrading Akt to induce GSK-3β-dependent CRMP-2 phosphorylation (2011)
  • 著者名/発表者名: Shuji Wakatsuki, Fuminori Saitoh and Toshiyuki Araki.
  • 雑誌名: Nature Cell Biol. 巻: 13 号: 12 ページ: 1415-1423
  • DOI: 10.1038/ncb2373
  • 査読あり
• [学会発表] 代謝型グルタミン酸受容体を介したシュワン細胞の増殖・分化制御機構 (2012)
  • 著者名/発表者名: 齋藤文典,若月修二,荒木敏之
  • 学会等名: 第35回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2012-12-12
• [学会発表] 糖化タンパク質が関与する末梢神経ミエリン化調節機構の解明と脱髄性疾患への治療応用 (2012)
  • 著者名/発表者名: 萩原裕子, 齋藤文典, 若月修二, 荒木敏之
  • 学会等名: 第35回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2012-12-12
• [学会発表] Metabotropic glutamate receptor regulates Schwann celldifferentiation and proliferation (2011)
  • 著者名/発表者名: 齋藤文典, 若月修二, 荒木敏之
  • 学会等名: 第34回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2011-12-13
• [学会発表] Metabotropic glutamate receptor regulates Schwann cell differentiation and proliferation. (2011)
  • 著者名/発表者名: 齋藤文典・若月修二・荒木敏之
  • 学会等名: 第34回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜