研究課題
若手研究(B)
慢性心不全に対する有効な治療法の開発を目的に研究を行った。心筋梗塞モデルラットにおいて、卵膜由来MSCシートの他家移植は、骨髄由来MSCシートの自己移植と同等の心機能改善効果を示した。しかし、ミニブタ心筋梗塞モデルにおいて、他家卵膜由来MSCシート移植による心機能改善効果は得られなかった。卵膜由来MSCの栄養因子分泌能を改善するために、siRNA-int6を導入しHIF2αの分解抑制作用による血管新生因子の分泌促進に関する検討を行ったが、HIF2α、HIF1、VEGFの発現上昇は確認されなかった。一方、心筋内に直接siRNA-int6を投与することにより、毛細血管様の血管新生作用が確認された。
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