脳梗塞リハビリにおける機能回復を誘起する薬物併用療法とその分子機構の解明

• 研究課題/領域番号: 23700642
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: リハビリテーション科学・福祉工学
• 研究機関: 藤田保健衛生大学
• 研究代表者: 水谷 謙明 藤田保健衛生大学, 藤田記念七栗研究所, 講師 (30351068)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円); 2013年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2012年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2011年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
• キーワード: 脳梗塞 / リハビリテーション / 薬物併用療法 / 神経可塑性 / 機能回復

研究概要

近年、脳梗塞後のリハビリにおいて、積極的に麻痺回復を行う治療戦略に関心が高まりつつあるが、脳内の分子機構などについては未だ不明な点が多い。そこで、脳梗塞モデル動物における訓練後の大脳皮質プロテオーム解析を行った。その結果、NGF, PKC, calmodulinなどのタンパク発現の増加が確認された。次に、脳梗塞モデル動物の運動訓練とPKC活性化剤投与の有無による機能回復を運動学的解析により評価を行った。Rotarod testによる評価では、運動訓練・薬物併用療法が運動機能回復に有用であり、訓練単独よりもその回復が増強された。さらにその効果は薬剤用量依存性であった。

研究成果

• [雑誌論文] Functional recovery and alterations in the expression and localization of protein kinase C following voluntary exercise in rat with cerebral infarction. (2014)
  • 著者名/発表者名: Mizutani K, Sonoda S, Wakita H, Katoh Y, Shimpo K.
  • 雑誌名: Neurol Sci. 巻: 35 号: 1 ページ: 53-59
  • DOI: 10.1007/s10072-013-1477-7
  • 査読あり
• [雑誌論文] Changes muscle and plasma hepatocyte growth factor levels under casting immobilization (2013)
  • 著者名/発表者名: Okazaki H, Beppu H, Mizutani K, Sonoda S
  • 雑誌名: Jpn J Compr Rehabil Sci. 巻: 4 ページ: 84-87
  • NAID: 130005098602
  • 査読あり
• [雑誌論文] Pelvic axis-based gait analysis for ataxic mice. (2013)
  • 著者名/発表者名: Takayanagi N, Beppu H, Mizutani K, Tomita Y, Nagao S, Suzuki S, Orand A, Takahashi H, Sonoda S.
  • 雑誌名: J Neurosci Methods. 巻: 219 号: 1 ページ: 162-168
  • DOI: 10.1016/j.jneumeth.2013.07.011
  • 査読あり
• [雑誌論文] Analysis of motor ataxia in relation to cerebellar morphology in the B6-wob/t mouse (2013)
  • 著者名/発表者名: Masanori Shinzato, Hidehiko Beppu, Kenmei Mizutani, Shigeru Sonoda, Toshihiko Katafuchi, Masataka Ifuku, Mami Hanada, Naoki Takayanagi, Kumiko Yamaguchi, Hiroyuki Nakagawa, Youzi Watanabe, Hisahide Takahashi
  • 雑誌名: Structure and Function 巻: 12(1) ページ: 10-19
  • NAID: 130005094261
  • 査読あり
• [雑誌論文] Characterization of ataxia shown by an abnormal behavior mouse derived from the C57BL/6-cpk mouse with infantile cystic kidney disease (2013)
  • 著者名/発表者名: Hidehiko Beppu, Kenmei Mizutani, Naoki Takayanagi, Masanori Shinzato, Shigeru Sonoda, Hisahide Takahashi
  • 雑誌名: Structure and Function 巻: 11(2) ページ: 92-101
  • NAID: 130005091205
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effects of exercise after focal cerebral cortex infarction on basal ganglion. (2013)
  • 著者名/発表者名: Mizutani K, Sonoda S, Karasawa N, Yamada K, Shimpo K, Chihara T, Takeuchi T, Hasegawa Y, Kubo KY.
  • 雑誌名: Neurol Sci. 巻: 34 号: 6 ページ: 861-867
  • DOI: 10.1007/s10072-012-1137-3
  • 査読あり
• [雑誌論文] Changes muscle and plasma hepatocyte growth factor levels under casting immobilization. (2013)
  • 著者名/発表者名: Okazaki H, Beppu H, Mizutani K, Sonoda S.
  • 雑誌名: Jpn J Compr Rehabil Sci. 巻: 4 ページ: 84-87
  • NAID: 130005098602
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effects of exercise after focal cerebral cortex infarction on basal ganglion. (2013)
  • 著者名/発表者名: Mizutani K, Sonoda S, Karasawa N, Yamada K, Shimpo K, Chihara T, Takeuchi T, Hasegawa Y, Kubo KY.
  • 雑誌名: Neurological Sciences 巻: in press
  • 査読あり
• [雑誌論文] Characterization of ataxia shown by an abnormal behavior mouse derived from the C57BL/6-cpk mouse with infantile cystic kidney disease. (2013)
  • 著者名/発表者名: Hidehiko Beppu, Kenmei Mizutani, Naoki Takayanagi, Masanori Shinzato, Shigeru Sonoda, Hisahide Takahashi.
  • 雑誌名: 形態・機能 巻: 11 ページ: 92-101
  • NAID: 130005091205
  • 査読あり
• [雑誌論文] Alteration of protein expression profile following voluntary exercise in the perilesional cortex of rats with focal cerebral infarction (2011)
  • 著者名/発表者名: Kenmei Mizutani, Sigeru Sonoda, Keiki Yamada, Hidehiko Beppu, Kan Shimpo
  • 雑誌名: BRAIN EESEARCH 巻: 1416 ページ: 61-68
  • DOI: 10.1016/j.brainres.2011.08.012
  • 査読あり
• [学会発表] 脳梗塞ラットへの訓練・薬剤併用療法による脳内分子の変化 (プログラム・抄録集、 p97) (2014)
  • 著者名/発表者名: 水谷謙明 ,園田茂 ,別府秀彦 ,高柳尚貴
  • 学会等名: 第5回日本ニューロリハビリテーション学会学術集会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2014-02-15
• [学会発表] 小脳失調マウスへの強制歩行運動および環境エンリッチメント(Enriched Environment : EE)飼養が自発的活動量におよぼす影響(プログラム・抄録集、 p99) (2014)
  • 著者名/発表者名: 別府秀彦 ,水谷謙明 ,新里昌功 ,富田豊 , Abbas Orand,高柳尚貴 ,新保寛 ,園田茂
  • 学会等名: 第5回日本ニューロリハビリテーション学会学術集会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2014-02-15
• [学会発表] 回復期リハビリテーション患者の入院および退院時 FIM運動評価に関連する血中遊離アミノ酸の検索 (2014)
  • 著者名/発表者名: 別府秀彦 ,岡崎英人 ,玉井育子 ,水谷謙明 ,尾関保則 ,井谷功典 ,富田豊,宮坂裕之 ,谷野元一 , Orand Abbas,千原猛 ,新保寛 ,園田茂
  • 学会等名: 第24回生物試料分析化科学会年次学術集会
  • 発表場所: 三重鈴鹿
• [学会発表] 脳梗塞ラットへの訓練・薬剤併用療法による脳内分子の変化. (2014)
  • 著者名/発表者名: 水谷 謙明, 園田 茂, 別府 秀彦, 高柳 尚貴.
  • 学会等名: 第5回日本ニューロリハビリテーション学会学術集会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] 小脳失調マウスへの強制歩行運動および環境エンリッチメント （Enriched Environment：EE） 飼養が自発的活動量におよぼす影響. (2014)
  • 著者名/発表者名: 別府 秀彦, 水谷 謙明, 新里 昌功, 富田 豊, Abbas Orand, 高柳 尚貴, 新保 寛, 園田 茂.
  • 学会等名: 第5回日本ニューロリハビリテーション学会学術集会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] 脳梗塞ラットへの薬剤投与による訓練効果(プログラム・抄録集、 p177) (2013)
  • 著者名/発表者名: 水谷謙明 ,園田茂 ,別府秀彦 ,高柳尚貴
  • 学会等名: 第4回日本ニューロリハビリテーション学会学術集会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2013-02-17
• [学会発表] 運動失調マウスの歩行解析(3) : 運動負荷が失調歩行に及ぼす影響(プログラム・抄録集、 p178) (2013)
  • 著者名/発表者名: 高柳尚貴 ,園田茂 ,別府秀彦 ,水谷謙明 ,山口久美子 ,富田豊 , Abbas Orand
  • 学会等名: 第4回日本ニューロリハビリテーション学会学術集会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2013-02-17
• [学会発表] 小動物用重心動揺計の開発および運動失調マウスの振戦の測定(プログラム・抄録集、 p178) (2013)
  • 著者名/発表者名: 別府秀彦 ,富田豊 ,園田茂 ,高柳尚貴 ,水谷謙明 , Abbas Orand, 山口久美子 ,新里昌功
  • 学会等名: 第4回日本ニューロリハビリテーション学会学術集会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2013-02-17
• [学会発表] UPLC-SQDを用いた小脳変性マウス大脳、小脳、橋・延髄内遊離アミノ酸量の検討 (2013)
  • 著者名/発表者名: 別府秀彦 ,水谷謙明 ,玉井育子 ,山口久美子,高柳尚貴 ,園田茂
  • 学会等名: 第23回生物試料分析科学会
  • 発表場所: 大阪市
• [学会発表] 小動物用重心動揺計の開発および運動失調マウスB6-wob/tの振顫の測定 (2012)
  • 著者名/発表者名: 別府秀彦 ,富田豊 ,園田茂 ,高柳尚貴 ,水谷謙明 ,山口久美子 , Abbas Orand,新里昌功 ,高橋久英
  • 学会等名: コ・メディカル形態機能学会第11回学術集会・総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2012-09-22
• [学会発表] 運動失調マウスB6-wob/tの歩行解析 : 運動負荷が失調歩行に及ぼす影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 高柳尚貴 ,園田茂 ,別府秀彦 ,水谷謙明 ,山口久美子 ,富田豊 , Abbas Orand, 新里昌功 ,高橋久英
  • 学会等名: コ・メディカル形態機能学会第11回学術集会・総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2012-09-22
• [学会発表] 運動失調マウスB6-wobtの行動解析(8)強制歩行運動が運動協調性に与える影響(体力科学 (2012) 61(6) pp.740) (2012)
  • 著者名/発表者名: 別府秀彦 ,水谷謙明 ,園田茂,高柳尚貴 ,山口久美子 ,高橋久英
  • 学会等名: 第67回日本体力医学会大会
  • 発表場所: 岐阜県
• [学会発表] 運動失調マウスB6-wob/tの幼若期の組織細胞学・免疫組織化学染色の観察および LMDによる小脳タンパク成分の同定 (2012)
  • 著者名/発表者名: 新里昌功 ,別府秀彦 ,水谷謙明 ,山口久美子 ,中村政志 ,高柳尚貴 ,園田茂 ,高崎昭彦,高橋久英
  • 学会等名: 第7回日本臨床検査学教育学会
  • 発表場所: 名古屋
• [学会発表] IDENTIFICATION OF PROTEINS RELATED TO FUNCTIONAL RECOVERY IN THE PERILESIONAL CORTEX OF RATS WITH CEREBRAL INFARCTION (2012)
  • 著者名/発表者名: Mizutani K, Sonoda S, Yamada K, Beppu H, Shimpo K
  • 学会等名: 7th World congress neurorehabilitation
  • 発表場所: Melbourne
• [学会発表] IDENTIFICATION OF PROTEINS RELATED TO FUNCTIONAL RECOVERY IN THE PERILESIONAL CORTEX OF RATS WITH CEREBRAL INFARCTION (2012)
  • 著者名/発表者名: Mizutani K, Sonoda S, Yamada K, Beppu H, Shimpo K
  • 学会等名: 7th World congress neurorehabilitation
  • 発表場所: Melbourne
• [学会発表] 運動失調マウス B6-wobt の行動解析 (8) 強制歩行運動が運動協調性に与える影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 別府秀彦, 水谷謙明, 園田 茂, 高柳尚貴, 山口久美子, 高橋久英.
  • 学会等名: 第67回日本体力医学会大会
  • 発表場所: 岐阜
• [学会発表] 脳梗塞後の運動訓練が大脳基底核に与える影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 水谷謙明, 園田 茂, 唐沢延幸, 山田敬喜, 千原 猛, 竹内輝美, 長谷川洋子, 新保 寛, 久保金弥.
  • 学会等名: 第117回日本解剖学会総会全国学術集会
  • 発表場所: 山梨大学（山梨県）
• [学会発表] 脳梗塞ラットへの訓練効果および可塑性関連物質の脳内局在解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 水谷謙明, 園田 茂, 別府秀彦, 岡崎英人, 高柳尚貴.
  • 学会等名: 第3回日本ニューロリハビリテーション学会学術集会
  • 発表場所: パシフィコ横浜（神奈川県）
• [学会発表] 脳梗塞ラットへの薬剤投与による訓練効果
  • 著者名/発表者名: 水谷謙明, 園田 茂, 別府秀彦, 高柳尚貴.
  • 学会等名: 第4回日本ニューロリハビリテーション学会学術集会
  • 発表場所: 岡山
• [学会発表] 運動失調マウスの歩行解析(3): 運動負荷が失調歩行に及ぼす影響
  • 著者名/発表者名: 高柳尚貴, 園田 茂, 別府秀彦, 水谷謙明, 山口久美子, 富田 豊, Abbas Orand.
  • 学会等名: 第4回日本ニューロリハビリテーション学会学術集会
  • 発表場所: 岡山
• [学会発表] 小動物用重心動揺計の開発および運動失調マウスの振戦の測定
  • 著者名/発表者名: 別府秀彦, 富田 豊, 園田 茂, 高柳尚貴, 水谷謙明, Abbas Orand, 山口久美子, 新里昌功.
  • 学会等名: 第4回日本ニューロリハビリテーション学会学術集会
  • 発表場所: 岡山
• [備考]
  • URL: http://www.fujita-hu.ac.jp/FMIP/
• [備考] 藤田記念七栗研究所
  • URL: http://www.fujita-hu.ac.jp/FMIP/
• [備考]
  • URL: http://www.fujita-hu.ac.jp/FMIP/