研究概要 |
後頭部,肩甲骨部および仙骨部近傍に対して,ベッドの背上げ角に対する圧迫力およびせん断応力の変化を測定した.さらに,仙骨近傍に対して粘弾性特性を考慮した応力解析を実施し,測定結果と比較した.その結果,両者は定量的には異なるものの定性的には同様な傾向を呈し,応力分布の概略を確認することができた.また,仙骨の突起形状および寸法が皮膚表面の応力状態に及ぼす影響は比較的小さいのに対して,身体内部の応力状態には大きく影響することがわかった.さらに褥瘡予防には30°付近の姿勢が効果的であることがわかった.
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