研究概要 |
本研究では,発話や四肢体動による意思伝達機能を失った重度の要介護者と介護者のコミュニケーション支援を目的として,安全,安価,容易に測定可能な酸素化ヘモグロビン濃度変化を利用した心理状態の自動推定手法を提案した.具体的には,生理計測を行い,同時に取得した心理結果との関係性から被験者の心理状態を客観評価した.そして,生理心理評価結果に基づき,対象者の心理状態を酸素化ヘモグロビン濃度から自動推定する手法を提案し,評価を行った.実験の結果,対象者の感情や行動意思,嗜好を客観評価できる可能性を示した.また,ベイジアンネットワーク及び階層型ニューラルネットワークによる推定手法によって心理状態を自動推定できる可能性を示した.
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