研究課題
若手研究(B)
小児がん患者の味覚変化を評価するために、化学療法終了後の患児73名の味覚検査を行い、健常児81名と比較した。群間比較では患児と健常児の味覚閾値に差はなかった。治療別の検討では、化学療法のみの群に比べ、化学療法に加えて放射線療法または幹細胞移植もしくはその両方を受けた群では塩味の閾値が有意に高値であった。味覚閾値は嗜好に影響すると考えられるため、小児がん患者の栄養サポートにおいて味覚評価は考慮すべき一要素であることが示唆された。
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