研究概要 |
糖尿病による急激な血糖値の上昇は、酸化ストレスを誘導することが知られているが、なかでも一重項酸素の発生と疾患の関与が示唆されている。そこで、一重項酸素特異的に生成するリノール酸酸化物HODEは酸化機構により6種類の異性体が存在し、一重項酸素による非ラジカル的酸化では9-EZ, 10-EZ, 12-ZE, 13-ZE-HODEの4種類が生成する。HODEの前処理により細胞保護効果が認められ、その効果は異性体種によって異なった。またそのメカニズムはNF-E2 related factor 2 (Nrf2)の核内移行を介した抗酸化機能の活性化の関与を明らかとした。
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