研究課題
若手研究(B)
PPIXの蓄積と腫瘍悪性化にAbcb10の機能不全がどのように関与するかを検討するためにAbcb10ノックアウトマウスを用いて腫瘍移植-転移モデルマウスを作製した。しかしDEN誘発肝癌マウスから自発的な転移能を獲得した肝癌細胞を得ることができなかった。このことから本研究期間ではAbcb10の生理機能と発癌への関与を検討した。その結果Abcb10はFechの安定性に寄与しないこと、またAbcb10が欠損する血球細胞のミトコンドリアに鉄が過剰に蓄積すること、さらに血球細胞特異的にAbcb10が欠損する成獣マウスはヒト骨髄性ポルフィリン症および鉄芽球性貧血の両方の病態を示すことを明らかにした。
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