腫瘍微小環境における小胞体ストレス応答制御薬剤の作用機序の解析

• 研究課題/領域番号: 23701067
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 腫瘍生物学
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 齋藤 さかえ 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (20335491)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2012
• 研究課題ステータス: 完了 (2012年度)
• 配分額: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円); 2012年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2011年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
• キーワード: 腫瘍微小環境 / 小胞体ストレス

研究概要

小胞体ストレス応答は、低酸素・低栄養などの腫瘍微小環境における細胞の適応応答のひとつであり、治療や抗がん剤の標的として注目されている。これまでにいくつかの小胞体ストレス応答阻害剤で抗腫瘍効果が報告されているが、がん細胞と同様のストレス環境下にある腫瘍間質細胞や浸潤細胞への影響はほとんど知られていない。本研究では、腫瘍組織より低酸素領域にあるがん細胞及び免疫細胞を単離して遺伝子発現を解析し、細胞特異的に発現する遺伝子を同定した。また、これらの遺伝子発現誘導の一部が小胞体ストレス応答阻害剤により抑制されることを示した。

研究成果

• [雑誌論文] Development of a gene expression database and related analysis programs for evaluation of anticancer compounds. (2013)
  • 著者名/発表者名: Ushijima M, Mashima T, Tomida A, Dan S, Saito S, Furuno A, Tsukahara S, Seimiya H, Yamori T, Matsuura M.
  • 雑誌名: Cancer Sci. 巻: 104(3) 号: 3 ページ: 360-368
  • DOI: 10.1111/cas.12071
  • 査読あり
• [雑誌論文] Compound C prevents the unfolded protein response during glucose deprivation through a mechanism independent of AMPK and BMP signaling (2012)
  • 著者名/発表者名: Saito S, Furuno A, Sakurai J, Park HR, Shin-ya K, Tomida A
  • 雑誌名: PLoS One 巻: 7 号: 9 ページ: e45845-e45845
  • DOI: 10.1371/journal.pone.0045845
  • 査読あり
• [学会発表] Dorsomorphin はグルコース飢餓により誘導される小胞体ストレス応答を阻害する (2011)
  • 著者名/発表者名: 齋藤さかえ、新家一男、冨田章弘
  • 学会等名: 第70回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2011-10-05
• [学会発表] グルコース飢餓環境下における小胞体ストレス応答(UPR)制御薬剤の作用機序の解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 齋藤さかえ、芳賀直実、築茂由則、新家一男、冨田章弘
  • 学会等名: 第15回日本がん分子標的治療学会学術集会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2011-06-24