研究概要 |
40府県にて、古タイヤの水溜りに発生する蚊幼虫採集を行った。同時に全タイヤ数、水の溜まっているタイヤ数、幼虫の認められたタイヤ数、GPS情報、都市化の程度を記録した。 全国323地点で16,805個の古タイヤが認められ、内1,259個のタイヤから幼虫を採集した。947個の古タイヤに水が溜まっており、253個から蚊幼虫が発生していた。採集蚊は、7属8種で、優占種はヒトスジシマカとヤマトヤブカであった。2種は、全国から採集されたが、前者は西日本で出現頻度および密度が高い傾向があり、後者は東日本で高い傾向がみられた。両種ともに農村から都市にかけて広く採集された。上記の結果は年が変わっても同じであった。
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