ゼブラフィッシュ個体を用いた小胞体ストレス応答解析の環境毒性学への展開

• 研究課題/領域番号: 23710082
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 放射線・化学物質影響科学
• 研究機関: 東京女子医科大学
• 研究代表者: 蒋池 勇太 東京女子医科大学, 医学部, 准講師 (70386556)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円); 2013年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2012年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2011年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: 環境毒性学 / 小胞体ストレス応答 / ゼブラフィッシュ / トリブチルスズ / トキシコロジー / 小胞体ストレス

研究概要

我々は、環境毒性学の立場から、有害化学物質が生体に与える影響とその作用機序の解明を目指しており、特に小胞体の役割に注目している。本研究は、環境汚染物質による個体レベルでの小胞体ストレス応答について、その機序と毒性学的意義を明らかにすることを目的に行った。重要な海洋汚染物質の一つとして知られるTBTおよび小胞体ストレス誘導剤への曝露は、小胞体ストレス応答伝達経路を活性化した。ゼブラフィッシュを用いた研究により、曝露する物質の種類依存的に、異なる小胞体ストレス応答が器官特異的に観察された。また、TBTの神経毒性への小胞体ストレス応答の関与が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Novel compound heterozygous mutations of POLR3A revealed by whole-exome sequencing in a patient with hypomyelination (2014)
  • 著者名/発表者名: Shimojima, K., Shimada, S., Tamasaki, A., Akaboshi, S., Komoike, Y., Saito, A., Furukawa, T., Yamamoto, T.
  • 雑誌名: Brain Dev. 巻: 36 号: 4 ページ: 315-321
  • DOI: 10.1016/j.braindev.2013.04.011
  • 査読あり
• [雑誌論文] Exposure to tributyltin induces endoplasmic reticulum stress and the unfolded protein response in zebrafish (2013)
  • 著者名/発表者名: Yuta Komoike, Masato Matsuoka
  • 雑誌名: Aquatic Toxicology 巻: 142-143 ページ: 221-229
  • DOI: 10.1016/j.aquatox.2013.08.017
  • 査読あり
• [雑誌論文] Potential teratogenicity of methimazole: Exposure of zebrafish embryos to methimazole causes similar developmental anomalies to human methimazole embryopathy (2013)
  • 著者名/発表者名: Yuta Komoike, Masato Matsuoka, and Kenjiro Kosaki
  • 雑誌名: Birth Defects Research (Part B) 巻: 98 号: 3 ページ: 222-229
  • DOI: 10.1002/bdrb.21057
  • 査読あり
• [雑誌論文] Reduced PLP1 expression in induced pluripotent stem cells derived from a Pelizaeus-Merzbacher disease patient with a partial PLP1 duplication (2012)
  • 著者名/発表者名: Keiko Shimojima
  • 雑誌名: Journal of Human Genetics 巻: 57 号: 9 ページ: 580-586
  • DOI: 10.1038/jhg.2012.71
  • 査読あり
• [雑誌論文] Characterization of a novel KRAS mutation identified in Noonan Syndrome (2012)
  • 著者名/発表者名: Razzaque, Md.A., Komoike, Y., Nishizawa T., Inai, K., Furutani, M., Higashinakagawa, T., Matsuoka, R.
  • 雑誌名: Am. J. Med. Genet. A 巻: 158A 号: 3 ページ: 524-532
  • DOI: 10.1002/ajmg.a.34419
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effects of salubrinal on cadmium-induced apoptosis in HK-2 human renal proximal tubular cells (2012)
  • 著者名/発表者名: Komoike, Y., Inamura, H., Matsuoka, M.
  • 雑誌名: Arch. Toxicol 巻: 86 号: 1 ページ: 37-44
  • DOI: 10.1007/s00204-011-0742-x
  • 査読あり
• [学会発表] メチマゾールの催奇性の検討 : メチマゾール性胎児障害とゼブラフィッシュモデルの類似性 (2013)
  • 著者名/発表者名: 蔣池勇太,松岡雅人,小崎健次郎
  • 学会等名: 第53回日本先天異常学会学術集会
  • 発表場所: 大阪
• [学会発表] ゼブラフィッシュモデルの毒性学研究への展開 (2013)
  • 著者名/発表者名: 蔣池勇太
  • 学会等名: 第31回関西生殖発生毒性フォーラム
  • 発表場所: 大阪
  • 招待講演
• [学会発表] トリブチルスズ曝露ゼブラフィッシュにおける小胞体ストレス応答の解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 蔣池勇太,松岡雅人
  • 学会等名: 第83回日本衛生学会学術総会
  • 発表場所: 金沢
• [学会発表] ゼブラフィッシュを用いた小胞体ストレス応答解析モデルの確立 (2013)
  • 著者名/発表者名: 蔣池勇太
  • 学会等名: 第347回東京女子医科大学学会例会, 平成23年度山川寿子研究奨励賞受賞者発表
  • 発表場所: 東京
  • 招待講演
• [学会発表] ゼブラフィッシュを用いた小胞体ストレス応答の検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 蔣池勇太,松岡雅人
  • 学会等名: 第24回日本産業衛生学会産業神経・行動学研究会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] トリブチルスズが惹起する小胞体ストレス応答のゼブラフィッシュを用いた解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 蔣池勇太,松岡雅人
  • 学会等名: 第7回臨床ストレス応答学会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] Cadmium induces ER stress and apoptosis in renal proximal tubular cells : protection by salubrinal (2012)
  • 著者名/発表者名: Komoike, Y., Matsuoka, M.
  • 学会等名: The 6th International congress of Asia society of toxicology
  • 発表場所: Sendai, Japan
• [学会発表] ゼブラフィッシュを用いたメチマゾールの催奇性の検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 蔣池勇太,松岡雅人,小崎健次郎
  • 学会等名: 第52回日本先天異常学会学術集会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] ゼブラフィッシュを用いたトリブチルスズの惹起する小胞体ストレス応答の解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 蔣池勇太、松岡雅人
  • 学会等名: 第82回日本衛生学会学術総会
  • 発表場所: 京都
• [学会発表] メチマゾール曝露によるゼブラフィッシュの発生異常 (2011)
  • 著者名/発表者名: 蔣池勇太、小崎健次郎
  • 学会等名: 第51回日本先天異常学会学術集会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] メチマゾールの催奇性の検討：メチマゾール性胎児障害とゼブラフィッシュモデルの類似性
  • 著者名/発表者名: 蒋池勇太, 松岡雅人, 小崎健次郎
  • 学会等名: 第53回日本先天異常学会学術集会
  • 発表場所: 千里ライフサイエンスセンター(大阪)
• [学会発表] トリブチルスズ曝露ゼブラフィッシュにおける小胞体ストレス応答の解析
  • 著者名/発表者名: 蒋池勇太, 松岡雅人
  • 学会等名: 第83回日本衛生学会学術総会
  • 発表場所: 金沢
• [学会発表] ゼブラフィッシュを用いた小胞体ストレス応答解析モデルの確立
  • 著者名/発表者名: 蒋池勇太
  • 学会等名: 第347回東京女子医科大学学会例会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] ゼブラフィッシュを用いた小胞体ストレス応答の検討
  • 著者名/発表者名: 蒋池勇太, 松岡雅人
  • 学会等名: 第24回日本産業衛生学会 産業神経・行動学研究会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] タイトル トリブチルスズが惹起する小胞体ストレス応答のゼブラフィッシュを用いた解析
  • 著者名/発表者名: 蒋池勇太, 松岡雅人
  • 学会等名: 第7回臨床ストレス応答学会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] Cadmium induces ER stress and apoptosis in renal proximal tubular cells: protection by salubrinal
  • 著者名/発表者名: Yuta Komoike, Masato Matsuoka
  • 学会等名: The 6th International congress of Asia society of toxicology
  • 発表場所: Sendai, Japan
• [学会発表] ゼブラフィッシュを用いたメチマゾールの催奇性の検討
  • 著者名/発表者名: 蒋池勇太、松岡正人、小崎健次郎
  • 学会等名: 第52回日本先天異常学会学術集会
  • 発表場所: 東京
• [備考] 東京女子医科大学研究業績データベース:教員情報(蔣池)
  • URL: http://gyoseki.twmu.ac.jp/twmhp/KgApp?kyoinId=ymdigbgoggk&keytype=3&keyword=komoike+
• [備考] 東京女子医科大学衛生学公衆衛生学(一)
  • URL: http://www.twmu.ac.jp/Basic/hygiene1/index.html
• [備考] 東京女子医科大学 研究業績データベース
  • URL: http://gyoseki.twmu.ac.jp/twmhp/KgApp?kozac=C11100000000&year=2013
• [備考] 東京女子医科大学 衛生学公衆衛生学(一)
  • URL: http://www.twmu.ac.jp/Basic/hygiene1/index.html