研究概要 |
高圧の可燃性ガス,特に水素ガスが瞬間的に空気中に放出されると,自発的に着火する場合がある.この現象について多くの研究が行われているが,本研究では70MPaの水素ガス噴出したときの挙動について,実験室レベルで調べられるように,一般的な14.7MPaのボンベを利用した模擬的な実験手法により調べた.その結果,低圧側が0.07MPaまでは現象を再現できることがわかった.さらに,自己着火の発生には,放出された高圧水素と空気との混合が重要であり,直管よりも曲がり管や乱れが発生しやすいような配管の方が,より着火しやすいことがわかった.また,自己着火が起こる最小圧力を簡易に予測する手法を提案した.
|