研究課題
若手研究(B)
ゲノムワイド関連解析の成功により、疾患と関連する遺伝的多型が数多くの染色体領域に位置決定されてきた。本研究は、人種差を利用して、位置決定された染色体領域中の責任変異を絞り込む手法の開発を目的とした。提案手法では先ず、染色体領域中の多型を、複数人種で強い連鎖不平衡を保つグループに分ける。次に、各グループを代表する多型を選び、重回帰分析により疾患に寄与するグループを絞り込む。責任変異を絞り込めたのは、2型糖尿病と関連する5つの領域、虚血性心疾患・高血圧と関連する12q24領域、ハンセン病・クローン病と関連する13q14領域である。本研究により、複数人種の関連解析を組み合わせて効率的に責任遺伝子多型リストが絞り込めることが分かった。様々な疾患解析に応用し、機能解析や治療薬の開発へと展開させることができる。
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