贈与税および住宅ローン負担が生前贈与額に与える影響についての実証分析

• 研究課題/領域番号: 23730230
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 応用経済学
• 研究機関: 富山大学
• 研究代表者: 岩田 真一郎 富山大学, 経済学部, 教授 (10334707)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2012
• 研究課題ステータス: 完了 (2012年度)
• 配分額: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2012年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円); 2011年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
• キーワード: 生前贈与 / 贈与動機 / 住宅ローン / 贈与税 / 生前贈与額

研究概要

親世代の贈与を通じた住宅取得支援は子世代のマイホーム取得の夢の実現に向けて大きな役割を果たすと考えられる。それでは、政府からの住宅取得支援が期待できる場合においても、親世代は子世代に対して追加的な資金を提供するだろうか。そこで本研究は、政府の住宅取得支援策である住宅ローン減税および贈与税減税をケーススタディとして、これらのインセンティブが親世代の贈与行動にどのような影響を及ぼすかを実証的に検証した。検証に用いたデータは2000 年代に都市圏に一戸建て住宅を購入した家計の個票データ(約24,000家計)である。分析の結果、住宅ローン減税は贈与を受け取る子世代の家計数を減少させるだけでなく、子世代が受け取る贈与額も減少させる傾向が示された。一方、贈与税減税は、贈与を受け取る子世代の家計数を増加させ、かつ子世代が受け取る贈与額も増加させる効果を持ち合わせていることが示された。

研究成果

• [雑誌論文] 住宅ローン減税と贈与:クラウディングアウトの検証 (2013)
  • 著者名/発表者名: 岩田真一郎・行武憲史
  • 雑誌名: 住宅・金融フォーラム 巻: 第13号 ページ: 9-22
  • NAID: 40019653999
• [雑誌論文] Housing subsidy or parental support: crowding-out effect of mortgage tax deduction (2013)
  • 著者名/発表者名: Iwata, Shinichiro and Yukutake, Norifumi
  • 雑誌名: Faculty of Economics, University of Toyama 巻: No. 280
• [雑誌論文] 住宅ローン減税と贈与：クラウディングアウトの検証 (2013)
  • 著者名/発表者名: 岩田真一郎・行武憲史
  • 雑誌名: 住宅・金融フォーラム 巻: 第13号 ページ: 9-22
  • NAID: 40019653999
• [雑誌論文] Housing subsidy or parental support: crowding-out effect of mortgage tax deduction (2013)
  • 著者名/発表者名: Shinichiro Iwata and Norifumi Yukutake
  • 雑誌名: Working Paper, Faculty of Economics, University of Toyama 巻: No. 280 ページ: 1-23
• [学会発表] Homeownership assistance programs and intergenerational transfers: evidence of crowding out (2012)
  • 著者名/発表者名: 岩田真一郎
  • 学会等名: The European Network for Housing Research
  • 発表場所: Lillehammer
• [学会発表] Homeownership assistance programs and intergenerational transfers: evidence of crowding out (2012)
  • 著者名/発表者名: 岩田真一郎
  • 学会等名: 応用地域学会
  • 発表場所: 青森