研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は、1)孤立に至る要因の解明、2)人が潜在的に持つ社会的繋がりに対するコスト意識の金銭的評価を行い、3)非自発的孤立・無縁者を防止する社会保障制度を検証することである。実験とアンケートを用いて、労働における孤立が実際の孤立状態や孤独感に影響されるのではなく、社会的環境に影響されることを示した。失業者は労働者と比べて孤立度が高く、幸福度は低く、将来への不安度は高く、近隣との付き合いを嫌う傾向にあることがわかった。失業者および派遣労働者などの低所得者向けの貯蓄政策に目を向けると、セイビング・ゲートやチャイルド・トラストをベーシックインカムと組み合わせると高い貯蓄率を導くことがわかった。