本研究では小児の電動車いすの基礎データを収集し、低年齢からの移動支援の可能性を探ることとした。初年次は佐賀県における電動車いすの交付実態調査をまとめ、未就学児ならびに小学校低学年児童への電動車いす交付の現状を明らかにした。次に、電動車いす操作に必要な能力について検討を行い、4歳程度の認知・社会性の発達が認められる児童に関しては、電動車いすを屋内で安全に操作出来る可能性があることが示した。また最終年度には実際電動車いす導入を検討している未就学児に対して各個人に調整された電動車いすを用いて導入経過を報告し、早期から電動車いすを導入出来る可能性を示すことが出来た。
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