研究課題
若手研究(B)
個人の心理傾向(特に自己の独自性を追求する傾向)と社会環境の関係についての2調査を実施した。調査1では、社会環境の影響を示す自然実験として、同一人物の心理傾向が、関係流動性の高いソーシャルネットワーキングサイト(SNS)と低いSNSで、異なる結果につながることを示した。具体的には、関係流動性の高いSNSほど、自己表現動機が社会的成功につながりやすいことが示された。調査2は、心理傾向の文化差が、どのような集合単位で見られるかを検討した。複数の心理尺度を用いた調査の結果、都道府県では文化差がほぼ見られなかった。一方、市区町村レベルでは、謙遜行動に差が見られ、その差は関係流動性によって説明された。
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