舌痛症に対する短期的認知行動療法プログラムに関する研究

• 研究課題/領域番号: 23730661
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 臨床心理学
• 研究機関: 北海道医療大学
• 研究代表者: 松岡 紘史 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (50598092)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2013年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
• キーワード: 舌痛症 / 認知行動療法 / 破局的思考

研究概要

本研究は，舌痛症に対する認知行動療法の適用拡大のために，実施にコストがかからず均質な治療の提供が可能である認知行動療法プログラムの作成と効果検討を目指すものである。これまで舌痛症に対して有効性が証明されているプログラムは，実際の臨床場面で利用するには治療コストの高さが問題であった。本研究で作成されたプログラムは，60分程度の治療を2週に1回，合計で4回行うものであり，従来の研究に比べて実施コストを削減することに成功した。また，治療効果としても，幅広い指標において改善が認められ，こうした効果は歯科での通常の治療と比較しても優れたものであることが確認された。

研究成果

• [雑誌論文] 歯科心身症患者への認知行動療法の応用について (2014)
  • 著者名/発表者名: 松岡紘史
  • 雑誌名: 群馬県歯科医学会雑誌 巻: 18 ページ: 13-19
  • NAID: 40021325360
• [雑誌論文] 舌痛症患者に対して,若手歯科医医師が臨床心理士にスーパーバイズを受けながら認知行動療法を行い症状が軽快した1例 (2014)
  • 著者名/発表者名: 佐藤英樹・松岡紘史・吉田光希・森谷満・宇津宮雅史・永易裕樹・川上智史・坂野雄二・千葉逸朗・安彦善裕
  • 雑誌名: 北海道医療大学歯学会雑誌 巻: 32(2) ページ: 135-140
  • NAID: 120005445261
  • 査読あり
• [雑誌論文] 舌痛症患者に対して，若手歯科医医師が臨床心理士にスーパーバイズを受けながら認知行動療法を行い症状が軽快した１例 (2014)
  • 著者名/発表者名: 佐藤英樹・松岡紘史・吉田光希・森谷 満・宇津宮雅史・永易裕樹・川上智史・坂野雄二・千葉逸朗・安彦善裕
  • 雑誌名: 北海道医療大学歯学会雑誌 巻: 32 ページ: 135-140
  • NAID: 120005445261
  • 査読あり
• [雑誌論文] ミルナシプランにより症状が消退した非定型歯痛の4症例 (2013)
  • 著者名/発表者名: 吉田光希・鎌田研祐・佐伯 倫・佐藤英樹・中條貴俊・高井理衣・宇津宮雅史・佐藤 惇・松岡紘史・西村学子・森谷 満・永易裕樹・千葉逸朗・安彦善裕
  • 雑誌名: 歯科心身医学会雑誌 巻: 28 ページ: 19-23
  • 査読あり
• [雑誌論文] ミルナシプランにより症状が消退したインプラント治療後の口腔異常感症の1症例 (2013)
  • 著者名/発表者名: 吉田光希・越前谷澄典・佐藤英樹・中條貴俊・高井理衣・宇津宮雅史・佐藤 惇・松岡紘史・西村学子・森谷 満・永易裕樹・千葉逸朗・安彦善裕
  • 雑誌名: 歯科心身医学会雑誌 巻: 28 ページ: 8-12
  • 査読あり
• [雑誌論文] “心因性”の非定型歯痛の診断・治療ガイドラインの策定 (2013)
  • 著者名/発表者名: 豊福 明・安彦善裕・松岡紘史・西川 徹・稲光哲明・斎藤隆史・坂野雄二
  • 雑誌名: 日本歯科医学会誌 巻: 32 ページ: 63-67
  • NAID: 10031163392
• [雑誌論文] BurningMouthSyndromeを対象とした痛みに対する破局的思考に焦点を当てた短期的認知行動療法プログラムの開発 (2012)
  • 著者名/発表者名: 松岡紘史・齊藤正人・安彦善裕・千葉逸朗・坂野雄二
  • 雑誌名: 歯科心身医学会雑誌 巻: 27(1・2) ページ: 56-61
  • 査読あり
• [雑誌論文] Burningmouthsyndromeに対する認知行動療法 (2012)
  • 著者名/発表者名: 松岡紘史・齊藤正人・安彦善裕・千葉逸朗・坂野雄二
  • 雑誌名: 歯科心身医学会雑誌 巻: 27(1・2) ページ: 50-55
  • 査読あり
• [雑誌論文] Burning Mouth Syndromeの症状維持に心理的要因が果たす役割および心理的要因に対する介入の可能性 : 身体表現性障害に関する認知行動モデルとの比較から (2012)
  • 著者名/発表者名: 松岡紘史・安彦善裕・森谷満・齊藤正人・千葉逸朗・坂野雄二
  • 雑誌名: 心身医学 巻: 52(2) ページ: 98-105
  • NAID: 110009327648
  • 査読あり
• [雑誌論文] 口腔内科医による歯科心身医療 (2012)
  • 著者名/発表者名: 安彦善裕・松岡紘史・千葉逸朗
  • 雑誌名: 日本口腔検査学会雑誌 巻: 4 ページ: 3-10
  • NAID: 40019298776
• [雑誌論文] Current evidence on atypical odontalgia: diagnosis and clinical management. (2012)
  • 著者名/発表者名: Abiko Y, Matsuoka H, Chiba I, Toyofuku A.
  • 雑誌名: Int J Dent 巻: 2012 ページ: 518-548
  • DOI: 10.1155/2012/518548
  • 査読あり
• [雑誌論文] Burning Mouth Syndromeの症状維持に心理的要因が果たす役割および心理的要因に対する介入の可能性：身体表現性障害に関する認知行動モデルとの比較から (2012)
  • 著者名/発表者名: 松岡紘史・安彦善裕・森谷 満・齊藤正人・千葉逸朗・坂野雄二
  • 雑誌名: 心身医学 巻: 52 ページ: 98-105
  • NAID: 110009327648
  • 査読あり
• [雑誌論文] 口腔内科での心理検査による評価の必要性 (2011)
  • 著者名/発表者名: 松岡紘史・齊藤正人・安彦善裕・坂野雄二・千葉逸朗
  • 雑誌名: 日本口腔検査学会雑誌 巻: 3 ページ: 9-12
  • NAID: 40018833863
• [雑誌論文] 第I章 疾患別項目 31．症状評価：自記式検査と症状評価尺度，構造化面接の方法 (4)身体表現性障害 (2011)
  • 著者名/発表者名: 松岡紘史
  • 雑誌名: 精神科治療学 巻: 26(supple) ページ: 276-281
• [雑誌論文] 口腔領域の慢性疼痛に対する認知行動療法の実践 (2011)
  • 著者名/発表者名: 松岡紘史
  • 雑誌名: 精神看護 巻: 14 ページ: 64-68
• [学会発表] 口腔領域の慢性疼痛に対する認知行動療法 (2013)
  • 著者名/発表者名: 松岡紘史
  • 学会等名: 日本心理学会第77回大会
  • 発表場所: 札幌(71)
  • 年月日: 2013-09-19
• [学会発表] Cognitive behavioral treatment for burning mouth syndrome : historically controlled study (2013)
  • 著者名/発表者名: Matsuoka, H., Sato, H., Saitoh, M., Abiko, Y., Sakano, Y., & Chiba, I.
  • 学会等名: 22nd World Congress on PsychosomaticMedicine, Lisbon, Portuga
  • 発表場所: Lisbon, Portuga
  • 年月日: 2013-09-14
• [学会発表] Cognitive behavioral treatment for burning mouth syndrome: historically controlled study. (2013)
  • 著者名/発表者名: Matsuoka, H., Sato, H., Saitoh, M., Abiko, Y., Sakano, Y., & Chiba, I.
  • 学会等名: 22nd World Congress on Psychosomatic Medicine
  • 発表場所: Lisbon Marriott Hotel
• [学会発表] 舌痛症に対する認知行動療法の効果：通常治療群との痛みの改善度の比較 (2013)
  • 著者名/発表者名: 松岡紘史・佐藤英樹・吉田光希・齊藤正人・坂野雄二・千葉逸朗・安彦善裕
  • 学会等名: 第28回日本歯科心身医学会
  • 発表場所: 福岡県歯科医師会館
• [学会発表] 舌痛症に対する認知行動療法の効果：通常治療群との比較 (2013)
  • 著者名/発表者名: 松岡紘史・佐藤英樹・安彦善裕・齊藤正人・坂野雄二
  • 学会等名: 第54回日本心身医学会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
• [学会発表] The Effect of a Brief Cognitive Behavioral Program on Patients with Burning Mouth Syndrome : Preliminary Study (2012)
  • 著者名/発表者名: Matsuoka, H., Saitoh, M., Abiko, Y., Sakano, Y., & Chiba, I
  • 学会等名: Poster session presented at the 46st Annual Convention of the Association for Behavioral and Cognitive Therapies
  • 発表場所: National Harbor
  • 年月日: 2012-11-16
• [学会発表] 舌痛症患者に対する認知行動療法の効果：睡眠の問題の改善に焦点を当てて (2012)
  • 著者名/発表者名: 松岡紘史・齊藤正人・安彦善裕・坂野雄二・千葉逸朗
  • 学会等名: 第41回日本慢性疼痛学会
  • 発表場所: 日本歯科大学生命歯学部九段ホール
• [学会発表] ドライマウス患者の口腔関連QOLと抑うつ・不安との関連性 (2011)
  • 著者名/発表者名: 松岡紘史・安彦善裕・坂野雄二・齊藤正人・斎藤一郎・千葉逸朗
  • 学会等名: 第52回日本心身医学会総会ならびに学術講演会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
• [学会発表] 口腔乾燥感に気分状態が及ぼす影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 松岡紘史・齊藤正人・安彦善裕・坂野雄二・千葉逸朗・斎藤一郎
  • 学会等名: 第26回歯科心身医学会総会・学術大会
  • 発表場所: かでる2・７
• [学会発表] ドライマウス患者のストレスに対する認知的評価が口腔関連QOLに及ぼす影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 松岡紘史・齊藤正人・安彦義裕・斎藤一郎・千葉逸朗・坂野雄二
  • 学会等名: 第11回認知療法学会
  • 発表場所: 大阪国際会議場
• [学会発表] 舌痛症に対する認知行動療法 (2011)
  • 著者名/発表者名: 松岡紘史
  • 学会等名: 日本睡眠学会第36回定期学術集会
  • 発表場所: 国立京都国際会館
• [学会発表] 舌痛症患者におけるPain Catastrophizing Scaleの因子的妥当性 (2011)
  • 著者名/発表者名: 松岡紘史・齊藤正人・安彦善裕・坂野雄二・千葉逸朗
  • 学会等名: 日本行動療法学会第37回大会
  • 発表場所: 飯田橋レインボービル・家の光会館
• [学会発表] The Effect of a Brief Cognitive Behavioral Program on Patients with Burning Mouth Syndrome: Preliminary Study
  • 著者名/発表者名: Matsuoka, H., Saito, M., Abiko, Y., Sakano, Y., & Chiba, I.
  • 学会等名: 46st Annual Convention of the Association for Behavioral and Cognitive Therapies
  • 発表場所: Gaylord National Resort and Convention Center(Maryland, National Harbor, America)
• [学会発表] ドライマウス患者の認知面からの分類に関する試み
  • 著者名/発表者名: 松岡紘史・安彦善裕・坂野雄二・齊藤正人・斎藤一郎・千葉逸朗
  • 学会等名: 第53回日本心身医学会総会ならびに学術講演会
  • 発表場所: 鹿児島県民交流センター（鹿児島）
• [学会発表] うつ病治療中に咀嚼機能異常感を訴えた一症例
  • 著者名/発表者名: 松岡紘史・吉田光希・佐藤英樹・齊藤正人・千葉逸朗・安彦善裕
  • 学会等名: 第27回日本歯科心身医学会総会・学術大会
  • 発表場所: 川越東武ホテル（埼玉）
• [学会発表] ドライマウス患者の認知的特徴は口腔関連QOLのどの側面に影響するか？
  • 著者名/発表者名: 松岡紘史・安彦善裕・坂野雄二・齊藤正人・斎藤一郎・千葉逸朗
  • 学会等名: 第25回日本口腔診断学会・第22回日本口腔内科学会合同学術集会
  • 発表場所: 学術総合センター（東京）
• [学会発表] ドライマウス患者の口腔関連QOL改善に向けた認知的側面の影響性の検討
  • 著者名/発表者名: 松岡紘史・齊藤正人・安彦善裕・坂野雄二・千葉逸朗・斎藤一郎
  • 学会等名: 第22回日本歯科医学会総会
  • 発表場所: インテックス大阪２号館（大阪）
• [学会発表] 痛みの改善を目的とした舌痛症に対する認知行動療法：睡眠改善の媒介効果について
  • 著者名/発表者名: 松岡紘史・安彦善裕・齊藤正人・千葉逸朗・坂野雄二
  • 学会等名: 心身医学会北海道地方大会第38回例会
  • 発表場所: 北海道大学医学部臨床大講堂（北海道）
• [学会発表] 歯科医師が舌痛症患者の治療の一環として認知行動療法を行った１症例
  • 著者名/発表者名: 佐藤英樹・松岡紘史・吉田光希・高井理衣・佐藤 惇・山崎真美・西村学子・川上智史・千葉逸朗・安彦善裕
  • 学会等名: 北海道医療大学歯学会
  • 発表場所: 会議・研修施設 ACU（北海道）
• [図書] 第6章身体疾患と心身症9.舌痛症坂野雄二(監修)60ケースから学ぶ認知行動療法 (2012)
  • 著者名/発表者名: 松岡紘史
  • 出版者: 北大路書房
• [図書] 60ケースから学ぶ認知行動療法 (2012)
  • 著者名/発表者名: 坂野雄二（監訳）
  • 総ページ数: 407
  • 出版者: 北大路書房