量子系の完全な正作用素値測度の構成

• 研究課題/領域番号: 23740120
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 大域解析学
• 研究機関: 信州大学
• 研究代表者: 大野 博道 信州大学, 工学部, 准教授 (90554585)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2012
• 研究課題ステータス: 完了 (2012年度)
• 配分額: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2012年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2011年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
• キーワード: 作用素環 / 量子系 / 量子情報理論 / 条件付きSIC-POVM / 国際情報交換 / 国際情報交流（ハンガリー）

研究概要

正作用素値測度とは,量子を観測する際に必要な観測装置と考えてよい.ある正作用素値測度により,量子のもつ全ての情報を知ることができるとき,その正作用素値測度は完全であると言われるが,一般に,もっとも効率的に量子の情報を知ることができる特別な完全な正作用素値測度が存在するかどうかは分かっていない.今回の研究では,いくつかの完全な正作用素値測度の例と,特別な完全な正作用素値測度が存在しない例の構成に成功した.

研究成果

• [雑誌論文] Entanglement of marginal tracial states (2013)
  • 著者名/発表者名: Hiromichi Ohno
  • 雑誌名: Banach and Function spaces IV 巻: (in press)
  • 査読あり
• [雑誌論文] Entanglement of marginal tracial states (2013)
  • 著者名/発表者名: Hiromichi Ohno
  • 雑誌名: Banach and Function Spaces 巻: 4
  • 査読あり
• [学会発表] 条件付きSIC-POVM (2013)
  • 著者名/発表者名: 大野博道
  • 学会等名: RIMS研究集会「量子化と作用素論」
  • 発表場所: 京都大学
• [学会発表] 条件付きSIC-POVM (2013)
  • 著者名/発表者名: 大野 博道
  • 学会等名: RIMS研究集会「量子化と作用素環」
  • 発表場所: 京都大学
• [学会発表] POVMs on quantum systems (2012)
  • 著者名/発表者名: Hiromichi Ohno
  • 学会等名: Quantum Information Theory and Its Applications
  • 発表場所: 立命館大学
• [学会発表] Complementary subalgebras in matrix algebras (2012)
  • 著者名/発表者名: 大野博道
  • 学会等名: RIMS研究集会「関数解析学による一般化エントロピーの新展 開」
  • 発表場所: 京都大学
• [学会発表] Entanglement of marginal tracial states (2012)
  • 著者名/発表者名: Hiromichi Ohno
  • 学会等名: The Forth International Symposium on Banach and Function Spaces 2012
  • 発表場所: 九州工業大学
• [学会発表] Entanglement of marginal tracial states (2012)
  • 著者名/発表者名: Hiromichi Ohno
  • 学会等名: Workshop on operator theory and operator algebras in Sendai
  • 発表場所: 東北大学
• [学会発表] Entanglement of marginal tracial states (2012)
  • 著者名/発表者名: Hiromichi Ohno
  • 学会等名: The Fourth International Symposium on BANACH and FUNCTION SPACES 2012
  • 発表場所: 九州工業大学
• [学会発表] Complementary subalgebras in matrix algebras (2012)
  • 著者名/発表者名: 大野 博道
  • 学会等名: RIMS研究集会「函数解析学による一般化エントロピーの新展開 」
  • 発表場所: 京都大学
• [学会発表] Entanglement of marginal tracial states (2012)
  • 著者名/発表者名: Hiromichi Ohno
  • 学会等名: Workshop on Operator Theory and Operator Algebras in Sendai, 2012
  • 発表場所: 東北大学
• [学会発表] 量子情報理論入門 (2011)
  • 著者名/発表者名: 大野博道
  • 学会等名: 立命館大学解析セミナー
  • 発表場所: 立命館大学
• [学会発表] 局所トレース状態の端点について (2011)
  • 著者名/発表者名: 大野 博道
  • 学会等名: 信州数理物理セミナー
  • 発表場所: 信州大学