配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2012年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2011年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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研究概要 |
多数の電子状態を経由した複雑な化学反応の機構解明を目指し,密度行列繰り込み群法に基づく多参照電子状態理論の開発を行った.本方法は既存の厳密対角化を用いる方法と異なり,電子数に対する計算量の指数関数的な増大を回避し,対象とする複雑かつ大規模な多参照波動関数の計算が可能になった.開発した方法を用いてホテルルシフェリンの化学発光におけるCO2 解離反応の広域のポテンシャル曲面の計算,光合成系II 酸素発生中心 Mn4CaO5 クラスタの電子状態の高精度な予測を行った. Mn4CaO5 クラスタの応用計算では得られた多参照波動関数を解析する事でX 線結晶構造に対する必要な修正や,酸素発生反応における多状態の関与を明らかにし,全容解明へと大きな前進が見られた.
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