研究課題/領域番号 |
23750041
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
田嶋 智之 岡山大学, 大学院・環境生命科学研究科, 講師 (90467275)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2012年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2011年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 典型元素 / 有機硫黄化合物 / ペンタセン / ヘキサチオペンタセン / 一重項酸素増感剤 / オルガノゲル / 硫黄 / 液晶 / n型半導体 / 有機半導体 / アセン / 一重項酸素 / 光触媒 / ウエットプロセス / 太陽電池 |
研究概要 |
デンドリマーを不溶性のクロモフォアーに導入する研究は、機能性分子の分子デザインの観点から注目されている。デンドロン型置換基の導入により、溶解性の低い光増感剤にデンドリマー型置換基を導入することで自己消光を抑制し,性能向上を狙うアプローチは,特に、高い一重項酸素光増感機能を持ちながらあらゆる溶媒に対する溶解性が極端に低い分子に効果的と考えられる。一重項酸素の増感作用が発現しペンタセンと硫黄との反応により、共役を拡張した溶解性の高いヘキサチオペンタセンの合成に成功した。ヘキサチオペンタセンは700 nm以上の波長に極大吸収を持ち、一重項酸素増感剤として働いた。従来、光増感剤としての機能が知られていないのに、デンドリマー内部に導入することで、はじめて光増感剤として働いたという例は大変珍しい。特に、無置換のヘキサチオペンタセンは凝集力が高く、分子間の相互作用により本来持っている機能を十分に引き出すことは難しいが、ヘキサチオペンタセンにデンドリマー型置換基を導入することで、ヘキサチオペンタセンを1外界から孤立化し、ヘキサチオペンタセン本来の性質を引き出した点は大変興味深い。
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