研究概要 |
銅めっき繊維の配向制御方法として射出発泡成形に着目した.発生ガス量の異なる2種類の化学発泡材を検討した結果,発生ガス量の?ない化学発泡材を使用することで,微細な気泡が成形品内部に生成され,繊維が板厚方向に配向することを確認した.また,体積抵抗率の低減も確認された.さらに超臨界CO2ガスを用いた物理発泡成形では,化学発泡材よりも微細な気泡が得られ,板厚方向の体積抵抗率が低減することがわかった.以上の結果は,射出発泡成形により充填材の配向が制御できることを示唆しており,成形品板厚方向の機能を向上させる手法として発泡成形が有効であることが明らかとなった.
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