我が国の空港滑走路・誘導路におけるわだち掘れ深さの限界値は経験的に定められた数値であり、雨水の表面排水性能を向上させるために滑走路表面に設けられているグルービングについては、年月が経過しグルービングが消失した場合の限界値は設けられていない。供用年数に応じてわだち掘れが深くなること、グルービングが消失することは、空港滑走路・誘導路を走行する航空機のハイドロプレーニング現象に直結する。本研究では、ハイドロプレーニング現象の発生に着目し、わだち掘れ量やグルービング形状等が滑走路・誘導路の排水性能に及ぼす影響を解析的に検討した。
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