配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2012年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2011年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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研究概要 |
1997年に発行され,2008年に改訂された「コンクリート充填鋼管(CFT)構造設計施工指針」では,CFT柱の中心圧縮および曲げ耐力の算定精度の検討にあたり,400以上の実験データが参照されているが,せん断耐力の算定精度の検討には,わずか12の実験データのみが参照されている.また,これらは断面形状がすべて正方形であり,円形CFT 短柱のせん断破壊に関する参照データは無く,実験的検証は不十分である.本研究では,せん断スパン長さaと柱せいD の比a /D(せん断スパン比)が小さい極短柱(a/D=0.5,0.75)の円形CFT試験体を16体作成し,一定軸力下における繰返しせん断力を載荷する実験を実施した.実験では,14体の試験体において,せん断破壊が先行した.その履歴特性は,安定した紡錘形の荷重-変形関係が得られた.また,実験のせん断耐力は,CFT指針の耐力算定式によって,およそ30%程度安全側に評価できることが分かった.
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