研究課題/領域番号 |
23760658
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
構造・機能材料
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
李 海文 九州大学, 水素エネルギー国際研究センター, 准教授 (40400410)
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連携研究者 |
厳 義剛 スイス連邦材料試験研究所, 博士研究員
秋葉 悦男 九州大学, 工学研究院機械工学部門, 教授 (90356345)
折茂 慎一 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (40284129)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2012年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2011年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 水素 / 水素化物 / 錯体系水素化物 / 水素貯蔵 / 中間相 / 錯体水素化物 |
研究概要 |
ホウ素系錯体水素化物の水素放出反応における中間相の生成に着目した機構解明および特性促進に関する研究を実施した。 単相 Mg(BH4)2 の水素放出過程において、多原子陰イオン[B12H12]2-は B-H 陰イオンの凝縮によって、より大きな[B2H6]2-、[B5H9]2-or [B5H8]-の生成を経て生成された。複合系 2LiBH4 + MgH2 の水素放出反応は水素圧に大きく依存し、水素圧が 1.0 MPa 以下の場合のみ中間相 Li2B12H12 の生成が確認された。 Ca(BH4)2 の水素放出生成物は CaH2 と CaB6 であるのに対して、Mg(BH4)2 において主に Mg と中間相MgB12H12 であった。Ca(BH4)2 は Mg(BH4)2 より良好な水素再吸蔵特性を示したことから、安定な中間相 MB12H12 の生成が水素再吸蔵特性の劣化要因であることが示唆された。上記の実験結果から、ホウ素系錯体水素化物の水素放出過程における中間相生成の制御は水素放出・再吸蔵特性を向上させるための重要方針であるといえる。
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