マングローブ植物の窒素獲得における土壌窒素固定菌の役割

• 研究課題/領域番号: 23770029
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 生態・環境
• 研究機関: 独立行政法人国立環境研究所
• 研究代表者: 井上 智美 独立行政法人国立環境研究所, 生物・生態系環境研究センター, 主任研究員 (80435578)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2013年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2012年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2011年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: マングローブ植物 / 根 / 窒素固定 / 呼吸根 / 通気組織 / マングローブ / 窒素固定バクテリア / ニトロゲナーゼ / 根圏 / 窒素 / 窒素固定菌

研究概要

本課題の目的は，マングローブ植物の周囲で窒素固定活性が高くなっていることを確認することと，マングローブ植物の近傍で窒素固定を行っている酵素が干潟土壌のものと同じか否かを検証することである．生育段階の異なるマングローブ植物（ヤエヤマヒルギ）の周囲の土壌窒素固定活性を測定したところ，樹木の生育ステージが進むにつれて土壌窒素固定活性が高くなっていることが明らかとなった．また，植物近傍の土壌と干潟土壌の窒素固定反応の活性化エネルギーを測定したところ，両者には明瞭な違いが見られた．以上より，マングローブ植物近傍と干潟では，窒素固定反応に関与している酵素の種類が異なっていることが確認された．

研究成果

• [雑誌論文] Key studies on tropical mangrove ecosystems (2013)
  • 著者名/発表者名: Inoue T., Fujimoto K. edt
  • 雑誌名: Global Environmental Research 巻: 17(責任編集)
  • 査読あり
• [雑誌論文] Characteristics of water quality and nitrogen-associated bacterial functions in Mekong delta mangroves (2013)
  • 著者名/発表者名: Inoue T., Asano T
  • 雑誌名: Global Environmental Research 巻: 17 ページ: 199-206
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effect of acid solutions on plants studied by the optical beam deflection method (2013)
  • 著者名/発表者名: Nie L., Kubota M., Inoue T., Wu X
  • 雑誌名: Journal of Environmental Sciences 巻: 25
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effect of acid solutions on plants studied by the optical beam deflection method (2013)
  • 著者名/発表者名: Nie L., Kubota M., Inoue T., Wu X.
  • 雑誌名: Journal of Environmental Sciences 巻: 25 ページ: 93-96
  • 査読あり
• [雑誌論文] Butteflies and mangrove branches (2012)
  • 著者名/発表者名: Baba S., Inoue T., Kadoya T., Fukuda K
  • 雑誌名: ISME/GLOMIS Electronic Journal 巻: 10 ページ: 13-15
  • 査読あり
• [雑誌論文] What happens to soil chemical properties after mangrove plants colonize? (2011)
  • 著者名/発表者名: Inoue T., Mastumoto K., Nohara S, Anzai Y
  • 雑誌名: Plant Soil 巻: 346 ページ: 259-273
  • 査読あり
• [雑誌論文] What happens to soil chemical properties after mangrove plants colonize? (2011)
  • 著者名/発表者名: Tomomi Inoue, Katsumi Matsumoto, Seiichi Nohara, Yasuharu Anzai
  • 雑誌名: Plant and Soil 巻: 346 ページ: 259-273
  • 査読あり
• [学会発表] マングローブ植物は硝酸を利用するか?―硝酸態窒素濃度に対する応答― (2014)
  • 著者名/発表者名: 井上智美,小山里奈,松尾奈緒子
  • 学会等名: 第61回日本生態学会
  • 発表場所: 広島
• [学会発表] マングローブ根圏には特異的な窒素固定バクテリアが存在するのか?-反応の温度依存性から考察する- (2013)
  • 著者名/発表者名: 井上智美,竹中明夫
  • 学会等名: 第19回目日本マングローブ学会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] ミクロネシア連邦ポンペイ島における急激な海面上昇がマングローブ生態系に及ぼしつつある影響について (2013)
  • 著者名/発表者名: 新貝陽香,藤本潔,谷口真吾,小野賢二,渡辺信,井上智美,平田泰雅,田淵隆一, Lihpai S.
  • 学会等名: 第19回目日本マングローブ学会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] 海と生きる森とも言われるマングローブ林 (2013)
  • 著者名/発表者名: 井上智美,馬場繁幸
  • 学会等名: OWS海のトークショー
  • 発表場所: 東京
  • 招待講演
• [学会発表] What happens to soil chemical properties after mangrove plants colonize? (2013)
  • 著者名/発表者名: Inoue T
  • 学会等名: International Workshop on Mangrove Conservation in India
  • 発表場所: Gujarat
  • 招待講演
• [学会発表] マングローブ植物の呼吸根と窒素固定菌の関係―戦略か副産物か (2013)
  • 著者名/発表者名: 井上智美,竹中明夫
  • 学会等名: 第60回日本生態学会
  • 発表場所: 静岡
• [学会発表] Mangrove root respiratory responses to different nitrogen conditions (2012)
  • 著者名/発表者名: Inoue T., Kondo N., Matsumoto K
  • 学会等名: The 5^<th> EAFES International Congress
  • 発表場所: 滋賀
• [学会発表] マングローブ植物の窒素獲得メカニズムー植物と窒素固定菌との関係 (2012)
  • 著者名/発表者名: 井上智美
  • 学会等名: 総合地球環境学研究所アラブなりわいプロジェクト会議
  • 発表場所: 京都
  • 招待講演
• [学会発表] Effect of acid rain on a plant surface studied by optical beam deflection method (2012)
  • 著者名/発表者名: Xing-Zheng W., Rongjiao N., Kubota M., Miyamoto C. Inoue T
  • 学会等名: The 5^<th> International Symposium on Environmental Economy and Technology
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] マングローブ呼吸根の通気組織と窒素固定菌の関係 (2012)
  • 著者名/発表者名: 井上智美,竹中明夫,安西康晴
  • 学会等名: 第18回目日本マングローブ学会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] Mangrove root respiratory responses to different nitrogen conditions (2012)
  • 著者名/発表者名: Tomomi Inoue, Natsuko Kondo, Katsumi Matsumoto
  • 学会等名: The 5th EAFES International Congress
  • 発表場所: 龍谷大学（滋賀県）
• [学会発表] マングローブ植物の窒素獲得メカニズム (2011)
  • 著者名/発表者名: 井上智美,松本勝美,安西康晴
  • 学会等名: 第17回目日本マングローブ学会,同予稿集, 12
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] マングローブ植物の窒素獲得メカニズム (2011)
  • 著者名/発表者名: 井上智美、松本勝美、安西康晴
  • 学会等名: 第17回目日本マングローブ学会
  • 発表場所: 東京農業大学（東京都）
• [学会発表] What happens to soil chemical properties after mangrove plants colonize?
  • 著者名/発表者名: Inoue T.
  • 学会等名: International Workshop on Mangrove Conservation in India
  • 発表場所: Gujarat, India
  • 招待講演
• [学会発表] マングローブ根圏には特異的な窒素固定バクテリアが存在するのか？－反応の温度依存性から考察する－
  • 著者名/発表者名: 井上智美，竹中明夫
  • 学会等名: 第19回目日本マングローブ学会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] ミクロネシア連邦ポンペイ島における急激な海面上昇がマングローブ生態系に及ぼしつつある影響について
  • 著者名/発表者名: 新貝陽香, 藤本潔, 谷口真吾, 小野賢二, 渡辺信, 井上智美, 平田泰雅 ,田淵隆一, Lihpai S.
  • 学会等名: 第19回目日本マングローブ学会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] マングローブ植物は硝酸を利用するか？―硝酸態窒素濃度に対する応答―
  • 著者名/発表者名: 井上智美，小山里奈，松尾奈緒子
  • 学会等名: 第61回日本生態学会
  • 発表場所: 広島
• [学会発表] マングローブ呼吸根の通気組織と窒素固定菌の関係
  • 著者名/発表者名: 井上智美、竹中明夫、安西康晴
  • 学会等名: 第18回目日本マングローブ学会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] マングローブ植物の呼吸根と窒素固定菌の関係―戦略か副産物か
  • 著者名/発表者名: 井上智美、竹中明夫
  • 学会等名: 60回日本生態学会
  • 発表場所: 静岡