トマト半身萎凋病菌の病原性を決定する遺伝子の解明

• 研究課題/領域番号: 23780039
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 植物病理学
• 研究機関: 千葉大学
• 研究代表者: 宇佐見 俊行 千葉大学, 大学院・園芸学研究科, 助教 (50334173)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2012
• 研究課題ステータス: 完了 (2012年度)
• 配分額: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円); 2012年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2011年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
• キーワード: 病原性因子 / エフェクター / 非病原力遺伝子 / 病原性 / トマト / トマト半身萎凋病菌 / レース / 植物病原菌 / 病原力 / 真性抵抗性

研究概要

トマト半身萎凋病菌(Verticilliumdahliae)のレース1に特異的な配列を含むDNA領域TomR1の中に、同菌のレースを決定する非病原力遺伝子VdAve1を見出した。本遺伝子の翻訳産物は、トマトの真性抵抗性因子Veにより認識されるエリシターである一方で、V.dahliaeのトマトに対する病原力を増強するエフェクタータンパク質でもあると考えられた。しかし、本遺伝子はV.dahliaeのトマトに対する基本的な病原性を決定する因子ではなく、病原力を増強する補助的な因子であると考えられた。

研究成果

• [雑誌論文] Tomato immune receptor Ve1 recognizes effector of multiple fungal pathogens uncovered by genome and RNA sequencing. (2012)
  • 著者名/発表者名: de Jonge, R., van Esse, H. P., Maruthachalam, K., Bolton, M. D., Santhanam, P., Keykha Saber, M., Zhang, Z., Usami, T., Lievens, B., Subbarao, K. V., Thomma, B. P. H. J.
  • 雑誌名: Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 巻: 109 号: 13 ページ: 5110-5115
  • DOI: 10.1073/pnas.1119623109
  • 査読あり
• [雑誌論文] Involvement of two different types of Verticillium dahliae in lettuce wilt occurred in Ibaraki prefecture, Japan. (2012)
  • 著者名/発表者名: Usami, T.
  • 雑誌名: Journal of General Plant Pathology 巻: 78 号: 5 ページ: 348-352
  • DOI: 10.1007/s10327-012-0394-6
  • 査読あり
• [学会発表] Verticillium dahliaeの寄生性分化に関する研究 (2013)
  • 著者名/発表者名: 宇佐見俊行
  • 学会等名: 平成25年度日本植物病理学会大会
  • 発表場所: 岐阜大学
• [学会発表] エフェクター遺伝子VdAve1はVerticillium dahliaeのトマトに対する基本的な病原性を決定する因子ではない (2013)
  • 著者名/発表者名: 宇佐見俊行・高橋伊織・高倉拓也・原田凌輔・雨宮良幹
  • 学会等名: 平成25年度日本植物病理学会大会
  • 発表場所: 岐阜大学
• [学会発表] プロトプラスト融合によるVerticillium dahliaeの病原性系統間の交雑 (2013)
  • 著者名/発表者名: 小宮良美・雨宮良幹・宇佐見俊行
  • 学会等名: 平成25年度日本植物病理学会大会
  • 発表場所: 岐阜大学
• [学会発表] ゲノムサブトラクションによるVerticillium dahliaeの病原性系統特異的DNA領域の探索 (2013)
  • 著者名/発表者名: 東勇輝・雨宮良幹・宇佐見俊行
  • 学会等名: 平成25年度日本植物病理学会大会
  • 発表場所: 岐阜大学