研究概要 |
環境から単離した海洋細菌株を用い CaCO3 形成能を検討したところ,空気とよく触れるような培養条件が CaCO3 形成には重要であることが示唆された.そこで工業的な CO2 吸収剤として利用されているアミン系化合物に着目した.生物体内に多く存在する各種ポリアミンを 10 mM CaCl2 と混合し一晩静置すると,CaCO3 結晶が多量に生じることが明らかとなった.また、海洋細菌の培地上に生じる特徴的な形状をしたカルサイトを,培地成分であるクエン酸三ナトリウムやペプトンを添加することで再現することに成功した.
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