研究課題
若手研究(B)
本研究ではツキノワグマにおいて冬眠期に生じる代謝機構の変化を明らかにすることを目的し、肝臓・骨格筋・脂肪におけるエネルギー代謝関連遺伝子の発現解析を行った。この結果、冬眠中は糖新生に関与する酵素の遺伝子発現量が肝臓で増加し、一方ですべての組織において解糖および脂肪合成に関わる遺伝子発現量が低下することが明らかとなった。冬眠中の血糖値は活動期と同程度に維持されており、ケトーシスなどの代謝障害は生じていなかった。このようにクマは各組織における代謝様式を調節することで冬眠中に効率良くエネルギーを産生する仕組みを有していることが明らかとなった。
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http://wildlife.vetmed.hokudai.ac.jp