研究課題
若手研究(B)
新潟県大佐渡山地において,雲霧の形成高度に着目した森林群集の分布と土壌環境との関係を明らかにする調査を行い,次のことが明らかとなった。暖候期に観測した霧は,山麓で凝結が始まり,日中時間帯に卓越する海風によって,短時間で発達しながら山腹斜面を駆け上がる上昇霧であった。山腹上部から稜線まで広がるスギ天然林内では,頻繁に発生する霧が林床での蒸発現象の抑制因子となっていた。また,林床に負荷される海塩濃度の変動幅は他の高度に比べて小さく,林内の化学的環境は安定していた。
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新潟応用地質研究会誌
巻: 76 ページ: 55-60
巻: 第76号 ページ: 55-60