研究課題
若手研究(B)
プロテインチロシンホスファターゼ1B(PTP1B)はインスリンシグナル伝達経路の負の制御因子であり、その阻害剤は新規糖尿病治療薬として期待される。本研究は薬用植物抽出物および天然化合物ライブラリーから新規PTP1B阻害剤を見出した。そのうち、生薬甘草由来のフラボノイドglycybenzofuranおよび生薬苦木由来のアルカロイドpicrasidine LはPTP1Bの競合型阻害剤であり、優れた酵素阻害選択性を示した。更に、glycybenzofuranとpicrasidine Lは細胞内インスリンシグナル伝達を促進する作用を示し、新しい糖尿病治療薬創製のシード化合物として期待される。
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