研究概要 |
超分子ポリマーを利用した医療材料を含めた新規材料開発の一環として,既に報告している脂溶性超分子ポリマー「ツインボウル」に代わる,水溶性超分子ポリマー「クラウンエーテル様スピロボラートアニオンホスト」の合成と金属錯体,アンモニウム分子,との包接化合物の分子技術評価を行い,従来のクラウンエーテル,クリブタンドより強固なホスト-ゲスト複合体を形成させ,新規「イオノフォア」「キャリア」としてDDSへ展開することを目的とし,研究を行った.クラウンエーテル様スピロボラートアニオンの合成について検討したところ,最終環化前段階の前駆体合成までを達成した.最終段階の環化反応では条件検討を行ったが,目的物は得られず,環化反応にはふさわしいテンプレートカチオン分子の共存が大変重要であるという知見を得た.
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