研究課題
若手研究(B)
磁気共鳴画像法(MRI)は、今日の医療に欠かせない分子イメージング技術である。MRIは、画像とともに、画像化される分子の分子情報を取り出すことができるため、製剤物性を評価する上でも非常に有用であると考えられる。本課題では、クリーム剤のクリーミング挙動を非破壊的かつ詳細に評価できる新規手法の構築を試みた。検討の結果、T_1緩和時間画像(T_1マップ)および見かけの拡散係数画像(ADCマップ)などの水分子運動性可視化技術を応用することで試料内部の相分離の様子が明確に観察できることが明らかになった。さらに、局所NMRスペクトル取得技術であるMR spectroscopyを応用することで、選択した領域の成分分析も可能であった。また、実際の製剤開発に近い条件で検討を行ったところ、構築した新規評価法は、極めて実用性の高い手法であることが明らかになった。以上より、本手法は、エマルション製剤の製剤安定性を評価する上で極めて有用な手法であり、製剤開発・製造・品質管理など様々な場面での利用が期待される。
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (26件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)
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