研究概要 |
ABPX をフォトダイナミック治療の光感受性薬剤として応用する上で,化学種の構造同定と光物性との関連性を,詳細に精査した結果,キサンテン環がプロトン化されたジカチオン型構造が高い光感受性と赤色の蛍光発光することを明らかにした.加えて,ジカチオン型構造は,アニオン種とイオン性の会合体を形成することで,凝集状態で高い光機能性を維持することを明らかにした.また,70%以上の高い発光効率を有する誘導体の創出に成功し,いずれの誘導体も高い光感受性を有し,高い水溶性と光安定性を示した.上記より,ABPX は有用な光感受性薬剤として有用な候補化合物であることが明らかとなった.
|