研究課題/領域番号 |
23790133
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
創薬化学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
川原 浩一 熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 助教 (10347015)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2011年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / βアミロイドペプチド / 記憶改善 / レチノイド / インターロイキン4 / ミクログリア / インターロイキン4 / 2型ミクログリア / レチノイン酸受容体 / レチノイドX受容体 / Am80 / HX630 / アミロイドβ |
研究概要 |
本研究では、アルツハイマー病(AD)の新しい治療方策として、抗炎症性の神経保護型ミクログリア(2型MG)を積極的に活用する戦略と、これを実現する薬物シーズの開発を行った。特に、T細胞系においてIL-4を誘導することが知られる合成レチノイドに注目した。(1)ある種のレチノイド類をADモデルのAPP23マウスへ経口投与すると、vehicle群と比較しレチノイド投与群において、脳内不溶性画分のAβペプチド量が有意に減少し、空間認知障害が有意に改善された。(2)レチノイド投与により、APP23マウスの大脳皮質のIL-4量は変動しなかったが、海馬IL-4量は増加傾向にあった。また、vehicle群とは対照的に、レチノイド投与群において、海馬IL-4量と空間記憶保持力とは有意な正の相関を示した。(3) in vitroにおいて、レチノイド添加はミクログリア細胞のIL-4受容体αの発現を増大させた。本研究成果は、レイノイドによるAD治療戦略に新たな手がかりを与えるものと考える。
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